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瀬戸内の離島に「3棟の豪華ヴィラ」が登場、特徴は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月30日 10時55分

瀬戸内の離島に「3棟の豪華ヴィラ」が登場、特徴は?

瀬戸内の離島に「豪華ヴィラ」が登場、価格は?

 ハイエンドなヴィラなどを手掛けるNOT A HOTEL(東京都渋谷区)は、2026年4月に開業を予定している「NOT A HOTEL SETOUCHI」について、7月23日に販売を開始した。

 同社は自社で建築したヴィラを顧客に直販するD2Cモデルを取っており、NOT A HOTEL SETOUCHIは瀬戸内海に浮かぶ広島県三原市の佐木島に建設する3棟のヴィラで構成する。公式サイト上の価格は3億5912万円から。世界的建築家ビャルケ・インゲルス氏が率いるBIG(Bjarke Ingels Group)がデザインを担当した。

●浴場やサウナ、温水インフィニティプールなどを備えた3棟のヴィラ

 3棟のヴィラは、各棟から見える景色の角度にちなんで「180」「270」「360」という名称が付けられている。

 リング状の「360」は最も高い丘に位置し、瀬戸内の陸と海の風景を360度見渡すことが可能。4ベッドルームのほか、プライベート空間を確保した中央の中庭、サウナルーム、プールなどを備える。総面積は7万8653平米で、最大宿泊人数は10人。

 先端にはプール、中庭にはBBQやたき火を楽しめるプライベート空間が広がり、天井から床までの大きな窓やガラスの壁を多用することで、自然光がたっぷり入る明るい空間を実現した。

●浮島を思わせる「270」と”和”空間の「180」

 島北東部の丘から瀬戸内海を見渡せる「270」は、中庭側のプールを中心に、ファイヤースペースや外気浴スペースなどを配置している。間取りは4ベッドルームで、総面積は7万4597平米、最大宿泊人数は10人。

 建築の外側には瀬戸内の海景が広がり、中心には海や島を模したプールがあるため、まるで浮島を思わせるように“水”の流れに包まれているのが特徴。中庭のポッドの中には、サウナも配備している。

 半島の最北部の突き出した岬にたたずむ「180」は、3棟の中で海に最も近い場所に位置する。岸壁を沿うように曲げたことで、どの部屋からも群島のオーシャンビューのパノラマが楽しめるようにした。間取りは4ベッドルームで、総面積は7万761平米、最大宿泊人数は8人。

 「和」をコンセプトにしており、中庭の日本庭園では四季折々の木々の姿を楽しむことが可能。ベッドルームにはプライベートな露天風呂やサウナがあり、テラスには水風呂も配備する。

 NOT A HOTELは2020年4月に創業。「ホテルではない」という意味の社名は、同社のビジネスモデルと関係している。自社で保有するホテルの部屋をお客に「貸す」のではなく、自社で建築するホテルを「直接売る」というD2Cモデルだ。

 数億円のホテルを1棟買い、または年間30日単位のシェア買いで提供している。ホテルを購入した人は不動産としての資産を保有しながら、自分が暮らす場所として使用可能。自身が使用しない期間はホテルとして貸し出し、1日単位で収入を得ることもできる。

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