“世界初”クラウドERPはなぜ生まれたのか Oracle NetSuite創業者が明かす
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月30日 22時15分
Oracle NetSuiteの共同創業者兼エグゼクティブ・バイスプレジデントのエバン・ゴールドバーグ氏
今やビジネスで当たり前に使われているクラウドサービス。クラウドとはソフトウェアを持たなくても、インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方だ。このクラウドサービスを1998年という世界で最初期に導入したサービスがある。中小企業向けに展開するERP(企業資源計画)ソフト「Oracle NetSuite(オラクル ネットスイート)」だ。
NetSuiteの始まりは1998年。オラクルでエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるエバン・ゴールドバーグ氏が創業した。当時の社名は「NetSuite」。2016年11月にオラクルがNetSuite社を買収した。
NetSuiteは当初より中小企業向けERPソフトとして展開している。開始時期は同氏と同じくオラクル出身のマーク・ベニオフ氏が創業したクラウドCRM(顧客関係管理)ソフトで世界トップシェアのセールスフォースよりも早い。創業時からブラウザ上でソフトを稼働させ、NetSuiteは「世界初のクラウドコンピューティングソフト」との評価がある。
なぜ、インターネット黎明期でもある1998年にクラウドソフトが誕生したのか。どのようにアイデアを思い付いたのか。NetSuite創業者のエバン・ゴールドバーグ氏に聞いた。
●1998年当時からオンプレではなくクラウドで勝負
――1998年にNetSuiteという製品でビジネスを始めた当時、自社で保有し運用するシステムである「オンプレミス」によって実装するソフトが主流でした。なぜ当時からクラウドという発想が可能だったのでしょうか。
私はオラクル創業者であるラリー・エリソンと、入社当初から仕事をしていました。ラリーは非常に先見の明があったので、彼のほうがどちらかというとクラウドを思いついた人物になります。NetSuiteという社名は「Net」と「Suite」の2つの単語からできています。Suiteは「いくつものシステムを購入することなく、全ての会社がやらなくてはいけない、さまざまなプロセスを1つのシステムで全部やってしまおう」という意味になります。これが私のアイデアですね。
Netの単語が意味する「そのシステムをクラウドでやりましょう」というアイデアは、どちらかというとラリーが言い始めたことです。クラウドの中でやれば、小さな会社がわざわざソフトウェア、ハードウェア、OSなど複雑なことを自分たちでやらなくても、いろいろな作業が簡単にできます。会社の中心システムは会計システムですので、まずはそこからやってみようという話になったわけですね。
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