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味の素が「献立を提案するAI」開発 ”1万種のレシピデータ”をどう生かしたか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月2日 17時29分

 特筆すべき機能は、外食などによる栄養バランスの偏りに合わせて献立を提案する「ツジツマあわせ」だ。前日の食事として、「野菜が少なめの食事」「肉や魚が少なめの食事」「脂っこい食事」「味付けの濃い食事」のうち当てはまるものを選択することで、バランスを補える食事メニューが出力される。「減塩でもおいしい食事」のような多様なニーズに対応してきた、味の素のレシピデータベースの蓄積を生かした。

 「栄養学的に『こういう栄養を摂ればいい』といった単純なものにはしたくなかった。普通に毎日食事をしていれば食べすぎてしまう日もありますし、栄養バランスが崩れることは日常茶飯事。定性的な部分も実装することで、当社らしいデジタルサービスができるのではないかと考えました」(勝美氏)

●データビジネスとしても展開

 味の素はこれを、BtoB向けの商品としても展開する構えだ。2023年11月には、明治安田生命保険が提供する「MYほけんアプリ」内の新機能として、献立作成エンジンのAPIの提供を開始した。

 「MYほけんアプリ」は、歩数・睡眠・体型の記録などを通じてユーザーの健康増進をサポートするアプリ。献立作成エンジンの導入によって、ユーザーごとにパーソナライズした献立を提案する機能が追加された。こうしたデジタルサービスの外販は、同社にとって初の試みだ。両社は今後も、さまざまな業種の企業に同サービスを提供していきたいとしている。

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