ZOZOTOWN、配送期間を長くできる「ゆっくり配送」本格導入 物流2024年問題への対応策

ZOZOTOWN「ゆっくり配送」を本格導入（プレスリリースより引用）

　ZOZOが運営するファッションEC「ZOZOTOWN」は8月5日、利用者が通常よりも余裕のある配送期間を選択できる「ゆっくり配送」を本格導入した。同社は物流「2024年問題」への対応として、今年4月にゆっくり配送を試験導入した。

　その結果、商品を複数回に分けて注文した際に、1つの注文として配送する機能「注文のおまとめ」による配送件数の削減や、発送作業の分散による配送の効率化などの効果を確認できたことから本格導入に至った。

　ZOZOTOWNでは配送日の指定がない通常発送は、注文翌日から4日以内に発送している。ゆっくり配送は商品注文日の7～10日後までに発送し、注文から発送までのリードタイムが通常配送に比べ最大で6日長くなる。試験導入時には、利用者別では30～50代の女性が、地域別では北海道在住の利用者がゆっくり配送を多く利用したという。

　ゆっくり配送の本格導入により、配送ドライバーの負担軽減やCO2排出量の低減といった効果を見込む。今後は発送までのリードタイムを活用したモーダルシフト（貨物輸送をトラック輸送から環境負荷の小さい輸送モードに代替すること）も検討していくほか、セールなどで特に配送件数が増加する繁忙期に合わせて、ゆっくり配送を選択した利用者へZOZOポイントを付与するなど、ゆっくり配送の効果を最大化させるための検証を行うとしている。