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「排熱が熱くない、置くだけクーラー」がバカ売れ! 即完売に 開発時の狙いは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月18日 6時5分

「排熱が熱くない、置くだけクーラー」がバカ売れ! 即完売に 開発時の狙いは?

排熱が熱くないクーラーとは?

 サンコー(東京都千代田区)が8月7日に発売した「排熱が熱くないスポットクーラー」が人気だ。発売したその日、用意していた在庫が完売。再入荷後もまたたく間に売れ、合計350台が完売した。

 「排熱が熱くないスポットクーラー」は、水冷式・ダクトレスのスポットクーラーエアコン。通常のエアコンと同様にコンプレッサーを搭載しているが、本体内部の熱交換器を水で冷却することで、排熱温度を下げている。水冷を使用しない時と比較して、約7度温度を下げることを実現したという。価格は2万9800円。

 水冷はあらかじめ水タンクに水をセットし、冷風モードにすることで動作する。水を入れずに使うことも可能で、その際に必要となる、排熱を窓から逃がすためのダクトも付属している。風量は強、弱、自動の3段階。冷風、除湿、送風、おやすみモードを搭載。

 サンコーは「エアコンの設置が難しい」「手軽にどこでも使えるクーラーが欲しい」といったニーズに応えるために同製品を開発したという。

●メーカーも想定外の売れ行き

 サンコー執行役員、広報部部長のえき(土へんに谷)晋介氏によると、発売のタイミングが夏シーズン後半になってしまったため、販売個数は控えめに見積もっていたという。

 「8月中に売れれば良いと思っていた在庫がすぐに無くなり、社内でも驚きの声が上がっている」(えき氏)

 同製品の開発にはどのような背景があったのか。えき氏は「スポットクーラーは前面から冷気を送り、背面から排熱する仕組みのため、ダクトで熱を窓から逃がすという使い方が一般的。そのため消費者は『ダクトを設置するのが面倒』『使いたいときに移動できない』といった悩みがあると考えていた」と振り返る。

 同社では毎週アイデア会議を開き、社員から日常生活の悩みや、製品アイデアを募っている。消費者のニーズ調査についてはあえて外部には依頼せず、社員が消費者の立場に立って考えているという。

 えき氏は「排熱が熱くないスポットクーラー」の来年の販売計画については未定とした上で、「冬の時期が短くなり、夏の時期が伸びている。かつ夏季の気温も高いため、夏物商品の売れ行きが好調だ。今後も夏物商品を増やしていく」とした。

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