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Tシャツの汗・臭い対策に「宇宙技術」採用で爆売れ “過剰なほどの機能性”に支持集まる

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月21日 6時15分

Tシャツの汗・臭い対策に「宇宙技術」採用で爆売れ “過剰なほどの機能性”に支持集まる

素材拡大図

 厳しい暑さが続き、汗や臭いに不安を覚える人も少なくない。こうした中、「宇宙技術」を採用したTシャツの売れ行きが好調だ。

 東レ発のスピンオフベンチャー、MOONRAKERS(東京都中央区)が開発した「Moon-Tech(ムーンテック)」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東レが共同開発した宇宙技術を採り入れた衣類ブランド。

 吸汗、消臭、防汚、汗染み防止など12種の機能を備えており、Tシャツのほか、ジップアップパーカー、ロングパンツなどを展開している。Tシャツの価格は5940円。

 「過剰なほど」と同社も自負する機能性と、猛暑による汗対策需要が追い風となり、ムーンテック商品の用意していた在庫は7月までにほぼ完売。8月初旬に補充した1000枚の商品もほぼ1日で売り切れたという。

●なぜ宇宙技術を採用?

 同商品は、宇宙(国際宇宙ステーション)で活動する宇宙飛行士における、船内衣服のために開発された消臭/防汚技術を採用している。

 国際宇宙ステーションは無重力環境にあるため衣服を洗濯できない。また宇宙への輸送コストも莫大であるため、多くの服を持っていくことも難しい。一方で宇宙飛行士は無重力空間で筋肉が弱くなることを防ぐために、毎日負荷の高いトレーニングを義務付けられている。大量に汗をかく状態にありながら、洗濯することも服を気軽に着替えることもままならないのだ。

 「宇宙飛行士とは世界で最も汗に悩む職業の一つであり、当該技術はその負荷軽減を目指し開発された」とMOONRAKERSの代表取締役、西田誠氏は説明する。

●口コミは広がり、「すし職人」からも支持

 商品発売後、まず反応があったのは「多汗症」に悩む人々だった。症状が重い人は「周りの人々から臭い・不潔と思われているのではないか」との恐怖心から、夏場は外に出ることに不安を覚える人も多いという。こうした不安に応える商品として人気を博した。

 また直近では、意外にも「すし職人」の間で口コミが広がっているという。

 「職人でありながら同時に接客もしなければならないすし職人の方は、臭いはもちろん、汗ジミなど見栄えの面でも清潔感をキープしたい。こうした観点から評価してくれたのではないか」(西田氏)

 仕事着としての需要もあり、学校関係者、ユニフォーム、医療関係者からの引き合いも増えているという。西田氏は「今後も先端技術を高速かつ継続的に商品化し、使い方をユーザーとともに見いだしたい」と意気込む。

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