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総務の「帰宅困難者対策」必要17品リスト 備蓄しても“見落としがち”なものとは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月10日 7時15分

 衛生管理が十分でないと、夏場は臭いの問題もあり、居室にとどまることが難しくなるケースもある。水と食料、トイレも同量の準備が必要だ。「1日当たり7回分×従業員数×3日分」の用意と「仮復旧要員数×1週間分」程度は見ておくことだ。

●見落としがちなのが「配布方法」

 企業によって、防災備蓄品の管理方法はさまざまだ。段ボールの箱のまま、オフィスの奥にまるで隠すかのように置かれていたり、防災備蓄品との目印はあるものの、段ボール箱のまま積まれていたり。

 緊急時、社員がパニックになっている状態で、もし防災担当の総務メンバーが不在だったら、どのように配布すべきか誰も分からないのではないだろうか。最低限、配布の仕方のマニュアルもあわせて設置しておくことが望ましい。

 企業によっては、1人分ずつ袋に小分けしてあるケースもある。各自が持っていけば事足りるため、利便性が高い。昨今は固定席を持たないフリーアドレス制のオフィスも多い。各自の机に常備とはいかないので「目に付きやすく、たどり着くのに障壁がない適切な場所」に、小分けしておくのが良いだろう。

 緊急時はさまざまな準備も、想定通りには機能しないものだ。防災担当者が不在であるケースに備え「社員ならば誰もが、具体的に取るべき対応がすぐに分かる」状態に整えておきたい。

著者プロフィール・豊田健一(とよだけんいち)

株式会社月刊総務 代表取締役社長/戦略総務研究所 所長/(一社)FOSC 代表理事/(一社)ワークDX推進機構 理事/ワークフロー総研 フェロー

早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルートで経理、営業、総務、株式会社魚力で総務課長を経験。日本で唯一の総務部門向け専門誌『月刊総務』前編集長。現在は、戦略総務研究所所長、(一社)FOSC代表理事、(一社)ワークDX推進機構の理事、ワークフロー総研フェローとして、講演・執筆活動、コンサルティングを行う。

著書に、『リモートワークありきの世界で経営の軸を作る 戦略総務 実践ハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター、以下同)、『マンガでやさしくわかる総務の仕事』、『経営を強くする戦略総務』

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