新卒の会社員に聞いた「入社して良かった、おすすめできる企業ランキング」 1位は？

　働きがい研究所を運営するオープンワーク（東京都渋谷区）は、2020年以降に新卒入社した社員を対象に、「新卒入社してよかった」と感じている企業について調査した。1位は「電通総研」（8.50点）が選ばれた。

　2位は「中外製薬」（8.45点）、3位は「住友商事」（8.44点）、4位は「三井物産」（8.43点）、5位は「ソニー」（8.16点）だった。

　会社評価レポートを募集し、「あなたはこの企業に就職・転職することを親しい友人や家族にどの程度すすめたいと思いますか？」という質問に0～10点で回答するネットプロモータースコア（NPS）を、2020年以降に新卒入社した社員に限定して集計し、ランキングを作成した。

●TOP30の評価の特徴は？

　TOP30社における8項目評価を見ていくと、「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「待遇面の満足度」のスコアが平均的に高いことが分かった。30社の「風通しの良さ」スコアの平均を見ると5点満点中4.10点と非常に高く、チームワークの指標でもある「社員の相互尊重」スコアも平均3.91点という高評価だった。

　各社の社員クチコミからは、入社年次にかかわらず意見を言いやすいフラットな環境を評価する声が多く、働き続ける上で同僚とのコミュニケーションストレスが低いことがいかに重要であるかがうかがえた。

　上位3位にランクインした企業のクチコミを見たところ、電通総研は「風通しが良く、社外のイベントが多い印象。手を上げればやりたいことを積極的にやらせてくれる印象。自発的に行動する人、コミュニケーション能力が高い人が多いと感じる」（技術、女性）という声が聞かれた。

　中外製薬からは「組織体制については、以前は部署間でのコミュニケーションに一定のハードルが存在していたものの、最近はさまざまなツールを用いて壁を取り払う取り組みがなされている」（営業、男性）、住友商事からは「意外と若手の意見も尊重され、みなさまが想像される縦社会ではない点が特徴。人格者が多く、働く上でのストレスが極めて少ない」（営業、男性）などの意見もあった。

●上位30社は「待遇面の満足度」も高得点を獲得

　「待遇面の満足度」の30社のスコア平均は3.98点と、「風通しの良さ」に次いで高評価だった。就職先を決定する際に上位に挙がる「給与・年収」について、給与以外にも家賃補助や資格取得の補助といった手当の充実など、福利厚生も含めた待遇面を評価する声が見られた。