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イオンのセルフレジ「レジゴー」はなぜ好調? 客単価が1.3倍になったワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月22日 8時10分

イオンのセルフレジ「レジゴー」はなぜ好調? 客単価が1.3倍になったワケ

イオンのレジゴー、導入店が増えている

 イオンリテール(千葉市)が手掛けるセルフレジ「レジゴー」が、順調に導入店舗数を伸ばしている。2020年3月に本格展開を開始し、2021年に100店舗、2022年に178店舗、2023年に268店舗、そして2024年6月には300店舗を突破した。

 レジゴーは“レジ待ち”時間をなくし、顧客自らがバーコードでスキャンしながら買い物ができるものだが、「客単価が通常レジと比較して1.3倍高くなる」といった予想外の効果も生まれているという。

 なぜ、順調に導入店舗数を伸ばせたのか。また、客単価が上昇した理由とは。導入に向けて工夫した点や導入店舗での利用率、今後の展開なども含めて同社オペレーション改革本部 ITシステム部 チェックアウト改革グループの平野伶奈氏に話を聞いた。

●あえて“リアル”店舗での買い物を重視する人に向けて開発

 レジゴーはアプリがインストールされた専用端末および自身のスマートフォンを使ってバーコードでスキャンしながら商品を選び、精算機で支払いを済ませるだけで買い物ができるというもの。

 オンラインで買い物をする人が増える中、同社は「自分で商品を見たり、触ったりしながら買い物をしたい」「献立は店舗に行ってから考えたい」など、リアル店舗での買い物を重視する人の満足度を上げる方法を模索していた。そこで取り組んだのが、セルフレジやセミセルフレジの導入によりレジの選択肢を広げ、利便性を高めることだ。

 「レジゴーについてはコロナ禍で導入した影響もあり、人と接触せずにお会計を済ませたい顧客ニーズに一致したことや、買い物をしながら自身でセルフレジを使う新しい体験が評価を得たと感じています。レジゴーの利用が増えるとレジ全体の待ち時間も削減されるとともに、従業員のレジ打ち負担も軽減され、どちらにも喜ばれています」

●防犯対策はどうしている?

 セルフレジの導入で気になるのが防犯面だが、どのような対策をしているのだろうか。故意にではなくても、顧客がスキャンを忘れたり、精算が漏れたりといったリスクが考えられる。

 同社では防犯上、具体的な施策は公表していないが、システム開発やオペレーションの変更などによりセキュリティを高めることで、導入店舗を増やしていったという。

 例えば現在、レジゴー専用の精算レーンにはゲートが付いており、ゲートを通る際にはカゴに入れた商品の点数が専用端末やスマートフォンの画面に表示される。それを従業員が確認し、精算機へ案内している。

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