Amazonプライム・ビデオ、 日本初「ボクシング7大世界戦」を独占配信 差別化のカギになるか?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月14日 18時13分
ユーザー獲得のために、各社の動きはさながら「コンテンツ獲得競争」の様相を呈している。同調査で8位だったNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」も9月3日、大橋ボクシングジムが同じく有明アリーナで開催する「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs TJ ドヘニー& 武居由樹 vs 比嘉大吾」を独占無料生配信する予定だ。
ドコモの前田義晃社長は、ITmedia ビジネスオンラインのインタビューで「スポーツとエンタメは当社の戦略的領域」とし「井上尚弥選手とドコモが一緒にサービスを提供することによって、彼のファンと当社との関係性も構築できます。ファンの方にドコモを利用しよう、応援しようと思ってもらえる可能性が出てくる」と話した。
一方のプライム・ビデオは、2023年3月に配信した「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」の決勝戦(米国代表対日本代表)で、日本でサービスを開始した2015年以来、配信初日の視聴数で日本歴代1位を更新。スポーツコンテンツが配信事業の肝となっていることが分かる結果だ。
プライム・ビデオも動画配信専業ではなく、小売り事業では会員の商品購入に対して配送特典などを提供している。同じくITmedia ビジネスオンラインが2023年に実施したインタビューで、児玉隆志氏は「動画配信専門サービス専業の企業とは、異なるビジネスモデルだと思っていて、このビジネスモデルの違いそのものが差別化要因」だと話していた。
動画や音楽の配信、小売りビジネスと幅広い事業を擁するAmazonプライム事業の中でも、プライム・ビデオは今後より重要な役割を担う形となる。今回のように7試合の世界タイトル戦を1つのイベントで実施するのは、日本というより世界でも画期的な取り組みであることは間違いない。「ここでしか見られない」コンテンツを独占配信することは、プライム・ビデオにとっても重要な差別化戦略であり、今後のSVOD競争の中で存在感を高めることにつながりそうだ。
(アイティメディア今野大一)
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