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なぜ、イオンモール内の「ウォーキング」が話題に? 独自のサービスや“ごほうび”も 狙いを聞く

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月28日 6時0分

なぜ、イオンモール内の「ウォーキング」が話題に? 独自のサービスや“ごほうび”も 狙いを聞く

どんなコースを歩くのか?

 イオンモール内でウォーキングを楽しむ人が徐々に増えている。施設内に歩行距離・消費カロリーが分かるサインを設置したり、専用アプリで参加して目標を達成した人に「くじ」やポイントを付与したりと、同社が積極的に推奨しているのだ。この取り組みは2017年度から開始しており、現在では専用アプリ内のウォーキング機能を活用しているお客が年間30万人に達しているという。施策の背景について、同企画の担当者に聞いた。

 イオンモールウォーキングでは、基本的に館内のコース(約1~2キロ)を歩く。同社では「天候、気温、時間を気にすることなく安全・快適な環境で楽しめる」「館内のソファーやベンチなどで休憩できる」「館内の自販機や飲食店で水分・エネルギー補給ができる」といった点を訴求している。

 コースには、歩行距離や消費カロリーが分かるウォーキングサインを設置。一部のモールでは、歩行姿勢測定システム「バランスウォーキング」や、デザインや音を使ってつい上がりたくなるような階段「クライムウォーキング」も展開している。

 現在、国内では164モールが営業しているが、そのうちの142モールにコースが設置されている(8月5日時点)。基本的に新規開業施設にウォーキングコースを設けているため、自動的にどんどん増えている。

 なぜ、イオンモールウォーキングという取り組みを開始したのか。担当者は「ECも台頭する中で、イオンモールに足を運ぶたびに、新しい発見や楽しい思い出を積み重ね、お客さま一人ひとりの心の中でモールを大切な場所にしていただきたい。こうした願いを込めて、2017年度から本格的に『ハピネスモール』という活動を開始しました。その活動の1つの柱であるヘルス分野の取り組みとして、米国発祥のモールウォーキングを参考に、『イオンモールウォーキング』を開始しました」と説明する。

 イオンモールの目指すハピネスモールとは、「ヘルス&ウエルネス」「エクスペリエンス」「コミュニティ」「サステナビリティ」という4つの柱で構成されている。具体的にはどういったことをしているのか。例えば、エクスペリエンスは地元のスポーツチームと連携したイベント、コミュニティは地元食材の魅力を発信するイベント、サステナビリティは循環型社会の実現を目指した衣料品回収活動などを指す。

●SNSでも話題

 ウォーキングに参加する人が増えることで、施設全体の集客や売り上げ増にはどれくらいの効果があるのだろうか。この点について質問すると、「直接的な集客・売り上げを目的とした取り組みではないため、回答は差し控えさせていただきます」(担当者)とのこと。筆者の見解だが、施設内の回遊を促すことで自然と購買機会が生まれるだけでなく、「悪天候時にもウォーキングができる」という来店動機にもつながる可能性もありそうだ。

 担当者によると、最近、イオンモールウォーキングに注目が集まっているという。2024年7月後半にはSNSでイオンモールウォーキングの取り組みが再評価され、大きな話題になったとか。また、連日の猛暑が続いているため、涼しい施設内でウォーキングできる利点にも目が向けられているようだ。

 健康意識の高まりなどを背景に、イオンモールはウォーキングの参加者を増やすことができるか。

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