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検索エンジン「Bing」ユーザーじわり増加 マーケターは対策すべきか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月28日 12時35分

 検索結果も少し違います。Googleは検索キーワードごとに検索意図に最適化された結果を返すのに対し、Bingはキーワードごとの特別な表示は少なく、ごくシンプルな使用感なのが特徴的です。

●BingのSEO対策のポイント

 BingのSEO対策を始めるなら、まずはBingウェブマスターツールに登録し、サイトマップを送信することから始めましょう。BingウェブマスターツールはGoogleのSearch Consoleが登録されていれば、簡単に設定できる仕様です。

 設定が完了したらBingでのインデックスが進むよう、Bingウェブマスターツール上でインデックス数を確認したり、IndexNowを活用してインデックスをどんどん促進しましょう。

 Bingウェブマスターツールでは具体的なSEOエラーの項目を提示してくれるため、その案内に沿って対象ページのHTMLタグの改善を行なうとSEO対策に役立ちます。

 その他、Googleと同様にリンクの購入やコピーコンテンツの使用などのスパム行為を禁止しているため、Web担当者はBingのウェブマスターガイドラインに一度目を通しておくことをおすすめします。

●果たして、Bingは対策すべきか?

 Bingユーザーはじわじわ増加しているものの、Web担当者はBingのSEO対策も意識すべきなのでしょうか? 結論、対策しておくことに越したことはありません。

 コロナ禍を機に増えたWindowsユーザーは、今後も緩やかに増加していくと筆者は考えています。自然検索の機会損失を生まないよう、可能な範囲で対策を始めることをおすすめします。

 今後は従来の検索エンジンではなく、生成AIを活用した検索もシェアを伸ばすかもしれません。しかし、まだしばらくはGoogleに代表されるキーワード検索が残る可能性が高いと考えられます。

 音声検索など、キーワード検索に代わる新しい検索方法は模索されてきましたが、私たちの検索における習慣はなかなか変わりませんでした。よほど大きなインパクトのある出来事がない限り、検索方法の主流が変わることは考えにくいでしょう。

 しかし、一つ言えることは、現在Googleは世界中で独占禁止法などのさまざまな裁判を抱えており、Google一強の牙城が揺らぎつつあるということです。

 Googleは2024年8月に、米国の連邦地裁にて反トラスト法で敗訴しています。Microsoftが2000年頃、独占禁止法で敗訴したことによって失速した過去があるように、Googleもここから衰退に転じる可能性は決してゼロではありません。さらに、生成AIではMicrosoftがGoogleより一歩リードしています。Microsoftの躍進は今後も続くと思われるため、Bingの対策は始めておいて損はないでしょう。

●筆者プロフィール:田中雄太

株式会社デジタルアイデンティティに2023年にジョイン。前職の株式会社アダムテクノロジーズでは執行役員。現在はSEOエヴァンジェリスト、コンサルタント。SEO集客からの売り上げ・問い合わせ増加など、セールスファネル全体のコンサルティングが可能。『薬機法管理者』の資格を有し、表現の規制が厳しい薬機法関連分野のマーケティングにも精通。

X(旧Twitter):@yuuta_tanaka88

会社HP:https://digitalidentity.co.jp

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