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BTS、SEVENTEEN参加の1.5億DL超“推し活”アプリ「Weverse」 LTV向上の秘策は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月7日 10時49分

BTS、SEVENTEEN参加の1.5億DL超“推し活”アプリ「Weverse」 LTV向上の秘策は?

Weverse Con Festivalに出演したLE SSERAFIM((C)AliExpress 2024 Weverse Con Festival)

 BTSやSEVENTEENなどのグローバルアーティストを擁する韓国のHYBE。同社は音楽以外にもアプリ、ゲーム、AI音声技術なども開発するテック事業を傘下に置いている。

 2019年にリリースし、累計ダウンロード数が1.5億を超えるオールインワンアプリ「Weverse」を開発、運営するのはHYBE傘下のWeverse Companyだ。HYBEのビジネスモデルを構成するトライアングル「音楽」「プラットフォーム」「テクノロジー基盤の未来成長事業」のうち、プラットフォーム部分を担う。

 Weverseは、推し活に必要なサービスをワンストップで提供するプラットフォームだ。15カ国語の翻訳機能を有し、ライブビデオストリーミングサービス「Weverse LIVE」や独自のコミュニティー内でアーティストと交流しながら、Eコマースやファンクラブ、オンラインコンサート、VOD(ビデオ・オン・デマンド)を楽しむなど多様な機能を一カ所に集めた。

 Weverse Companyは同プラットフォームを駆使して、ファンの顧客生涯価値(LTV)向上のための模索を続けている。同社のチェ・ジュンウォン代表に、アプリを通じたLTV向上の秘策を聞いた。

●アプリを分析してコンサート開催 「ファンの変化を確実に捉える」

 同社は6月15日~16日、韓国・仁川国際空港そばにあるIR施設「インスパイア・エンターテインメント・リゾート」で、Weverseに参加しているアーティストなどが一堂に会したイベント「Weverse Con Festival」を開催した。同イベントではここでしか手に入らないフォトカードを配布。ファン同士で交換などをしていた。チェ代表は、イベント開催の狙いにLTV向上があったと語る。

 「2023年にオリンピック公園で開催した前回に続き、オフラインでも実施したのは今年で2回目でした。前回よりも内容は改善できたと思います。来場者が喜ぶ姿を見て、何らかの役に立っていると思えたのは素晴らしいことでした」

 2025年の開催場所は未定とのことで、今後の課題は「2025年以降、フェスに出演するアーティストが増えることを期待していますから、もっとさまざまなジャンルの音楽を用意する必要があること」だという。

 フェスはライト層もターゲットにしている。あらゆる顧客の最大公約数を満たす意味で「もっとさまざまなジャンルを」というのは、その通りなのだろう。一方コアなファンのLTVを高めたいのであれば、オーダーメイドのように細かなサービスを提供する必要もある。だが、それは最大公約数を狙う方法論とは、ほぼ対極にあるものだ。どう対応していくのかを聞くと「とても難しいテーマです。そもそもフェスティバルという名前を使うかどうかも悩みました」と明かす。

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