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「就職人気企業ランキング」中間発表 文系1位「伊藤忠商事」、理系1位は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月3日 17時15分

「就職人気企業ランキング」中間発表 文系1位「伊藤忠商事」、理系1位は?

「就職人気企業ランキング」中間発表 文系1位「伊藤忠商事」、理系1位は?

 産経新聞社と人事コンサルティングのワークス・ジャパン(いずれも東京都千代田区)は、2026年3月卒業・終了予定の大学生・大学院生を対象とした「就職人気企業ランキング」の中間結果を発表した。文系総合1位は「伊藤忠商事」、理系総合1位は「ソニーグループ」となった。

●文系トップは「伊藤忠商事」

 文系総合では、1位が「伊藤忠商事」(431ポイント)、2位が「三菱商事」(311ポイント)と、どちらも前年同様の結果となり、商社がランキング上位を獲得した。大きくランクアップした企業は、食品メーカーの「サントリーホールディングス」(3位/前年29位)と「味の素」(7位/前年32位)だった。

 1位を獲得した「伊藤忠商事」は、顧客目線で商品やサービスの提供を行う「マーケットイン」の姿勢が、商社の中でも独自の魅力として学生から支持を受けている。また、2位の「三菱商事」は、異動せずに他部署業務を経験できる「社内複業制度」を2023年から導入するなど、総合商社として変化し続けている姿を印象付けている。

 前年はトップ10のうち7社が商社・金融業界だったのに対し、今回のランキングでは多業界に幅広く分散する結果となった。学生の入社志望先を決める基準に多様化が見られ、業界志望ではなく個社志望が高まっていることがうかがえた。

●理系トップは「ソニーグループ」

 理系総合の人気ランキングは、1位が「ソニーグループ」(205ポイント)、2位が「野村総合研究所(NRI)」(144ポイント)、3位が「AGC」(131ポイント)、4位「伊藤忠商事」(128ポイント)、5位「味の素」(126ポイント)となった。

 1位の「ソニーグループ」は幅広い事業展開が職場密着型インターンシッププログラムに反映され、仕事・キャリア軸で企業を選ぶ学生の傾向とマッチした結果となったようだ。2位の「野村総合研究所」は、インターンシップ選考で不合格となった学生にもフィードバックを行うなど、接点を持った学生と真摯(しんし)に向き合う姿勢も評価され、前年5位から順位を伸ばしたと推測される。

 あらゆる業界でDX推進が求められ、人材の争奪戦となっている理系採用だが、とりわけIT系人材の採用数を増やしている傾向にある。企業側は、早期から仕事や職種について理解を深められるプログラムやイベントを打ち出すことが人材確保の鍵となっていると、ワークス・ジャパンは分析している。

 調査は4月8日~7月31日、2026年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生を対象に実施した。有効回答数は、文系総合615人、理系総合489人、その他5人の計1109人。

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