経営幹部の満足度、人数やスキル「満足している」7割超 採用が不足しているポジションは？

　経営人材紹介業などを行うNEWOLD CAPITAL（東京都渋谷区）は、中小企業の経営者を対象に「中小企業の経営人材採用に関する市場調査」を実施した。その結果、現在の経営幹部に7割以上が満足しており、採用に不足しているポジションでは「CMO（最高マーケティング責任者）」と挙げた人が最も多いことが分かった。

　現在の経営幹部の満足度について「経営幹部の人数」では、「満足している」「やや満足している」を合わせると、83.3％が満足していると回答。「スキルと専門知識」「経営幹部が策定する経営方針や戦略」でも、それぞれ7割以上が満足していることが分かった。

　経営幹部に求めるスキルや経験では、「リーダーシップ」と答えた人が最も多く57.3％、次いで「戦略的思考」（52.9％）、「コミュニケーション能力」（50.3％）、「リスク管理」（44.3％）と続いた。

　今後3年間に追加で必要となりうる経営幹部の人数については、「不要」が最も多く41.6％だった。一方、1人以上の追加が必要と考えている人も多く、45.8％いることが分かった。

　特に採用が不足している経営幹部のポジションは「CMO」と挙げた人が最も多く28.3％、次いで「CSO（最高戦略責任者）」が24.3％、「CFO（最高財務責任者）」が23.9％となった。

　経営幹部の採用における課題については「リーダーシップ能力の評価」と回答した人が最も多く37.0％だった。他に「新しい技術やトレンドへの適応力」（23.7％）、「業界特有の知識の確認」（23.1％）などの課題が挙げられた。

　経営幹部の採用に関する難易度について、「やや難しい」が44.9％、「難しい」が30.3％と、75.2％が難しいと回答し、多くの企業が経営幹部の採用を困難と感じていることが分かった。

　調査は8月9～13日、売上高5億円以上の会社経営者・自営業（社長）を対象にインターネットで実施した。回答数は503件。