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初転職は「社会人3年目」 ITエンジニアが抱える不安、企業はどう解消すべきか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月17日 7時45分

 これらの不安を解消する手段の一つとして転職を選ぶと考えられます。

●離職防止、企業は何をしている?

 では、企業はITエンジニアの離職を防ぐために、実際にどのような取り組みをしているのでしょうか。規模や業種が異なる4社の採用担当者にヒアリングしたところ、以下のような回答が得られました。

 「急速な技術進化に対応すべく、社内では毎年1000回を超える社内研修や勉強会を実施しています。取得を推奨している資格については試験対策講座を用意し、受講料は会社が支援しています」(従業員7000人規模のIT企業)

 「『やりたいことが実現できない』『異動が叶わないから転職する』ということを避けるために、本人希望による社内異動を積極的に実施しています。多くのケースで異動が実現しており、社員のキャリア形成を支援しつつ離職を防止しています」(従業員1000人規模のITコンサルティング企業)

 「『取引金額の何パーセントをエンジニアに還元する』と決めており、透明性のある報酬制度を導入しています。これにより、業務の成果が適切に給与に反映されるようになりました」(従業員1000人規模のSES企業)

 「月1回モチベーションに関するアンケートを行い、結果を踏まえて専属のカウンセラーが個別に面談を実施しています。悩みや希望に応じて業務を変える、研修制度を整えるといった施策で、社員のモチベーション向上に努めています。」(従業員2000人規模の人材企業)

 ITエンジニアの離職防止には、給与面、キャリア支援、技術習得などさまざまな方面からのアプローチが考えられます。社員が柔軟にキャリア設計できる環境を整え、公正な評価と給与提示を実現することで、離職を未然に防ぐことにつながるでしょう。

●企業も柔軟性が求められている

 転職がキャリア形成の手段として定着した今、優秀な人材の流出を防ぎ、企業の競争力を維持するためには、柔軟なキャリアパスや働き方の整備が求められています。

 本人の希望に応じた社内異動やスキルアップの機会を提供することで、社員の自己実現を促し、長期的なキャリア形成をサポートする姿勢が必要です。

 また、スキルアップに応じた適切な評価や給与も重要です。業務内容とパフォーマンスに応じた評価制度が、モチベーションの向上や離職率の低下につながるといえるでしょう。

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