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富士急ハイランドの観客が1.4倍に ドローンショーの「裏側」を聞いてきた

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 7時20分

富士急ハイランドの観客が1.4倍に ドローンショーの「裏側」を聞いてきた

ドローンショーでイベントのお客が増えている

 世界的にドローンショーの需要が高まっている。米国の市場調査会社「QYResearch」が発表した「Drone Light Show-Global Market Share and Ranking, Overall Sales and Demand Forecast 2024-2030」によれば、世界のドローンライトショー市場規模は2023年に2億7333万ドル(約380億円)に達し、2030年には8億8816万ドル(約1250億円)になると予想されている。

 国内でも、花火大会やスポーツなどの興行イベント、企業が主催する広告イベントとして、ドローンショーの開催が増えている。

 開催の狙いは、集客の呼び水になることやマーケティングとして有効であることだという。実際、富士急ハイランドが2024年8月に実施した「開業60周年記念ドローンショー」では、観客数が前年同期比で140%を超えたそうだ。

 ドローンショーでは何ができて、どんな効果が狙えるのか。国内ドローンショーにおいてナンバーワンの実績を持つドローンショー・ジャパン(金沢市)の山本雄貴社長に取材した。

●予算は1000万円から、500機が主流

 近年、多数のドローンが空に浮遊しながら絵や文字を描く様子がSNSで多く見られるようになった。そもそもドローンショーはどのようにつくられているのか。

 「まず、ラフに沿って3DCGソフトでアニメーション(シーンごとの絵)を制作します。そのアニメーションをドローンが読み取れるデータに変換し、ショーが行われる現場で変換データを機体に送ります。機体がデータに沿って光りながら飛ぶことで、大きなひとつの絵や文字ができあがります」

 空撮用のドローンはリモコンで操作するのが一般的だが、ドローンショー用の機体にはリモコンがない。本体に内蔵されたコンピュータに専用のデータを送信し、狙い通りの動きを実現している。

 ドローンショー・ジャパンが請け負っている国内のドローンショーの主流は500機を使っていて、予算は500~1000機で1000万~3000万円が目安になるという。一般的に150メートル未満の高さでの実施となり、バッテリーの都合上、離陸や着陸も含めて15分以内となる。

 「500機を使えば、横幅100メートルほどの迫力のある絵をつくることが可能です。現状、15分で10~20カットほどのシーンを再現できます」

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