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ソニー入社を「後悔するなら、すぐに辞めなさい」 創業者から受け継ぐ“不変の思想”

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月16日 7時20分

ソニー入社を「後悔するなら、すぐに辞めなさい」 創業者から受け継ぐ“不変の思想”

左からソニーグループの岩崎千春氏(組織・人事グループ ゼネラルマネージャー/崎は「たつさき」)と人事部門の山菅裕之氏(技術人事部 統括部長)

 ソニーといえば、何の会社か? 答えは無数にありそうだ。エレクトロニクスを祖業に持つソニーグループは、創業からの80年余りで事業を多様化させ、日本を代表するグローバル企業の地位を盤石なものにしている。

 金融、メディカル、音楽、映画……多様な事業は、多様な人材から生まれてきた。「Special You, Diverse Sony」という人材理念に掲げる通り、多様性を競争力の源泉としてきた企業だ。

 2000年代には深刻な経営危機に直面した同社だが、選択と集中、成長投資など、さまざまな変革を経て持続的な成長・高収益を創出する企業へと再生を果たした。事業変革を経て、現在はどのような人材戦略を掲げているのか。

 同社の人材理念や人材戦略に関する取り組みを、グループ人事部の岩崎千春氏(組織・人事グループ ゼネラルマネージャー/崎は「たつさき」)と人事部門の山菅裕之氏(技術人事部 統括部長)にインタビュー。インタビュアーは人事業務や法制度改正などの研究を行うWorks Human Intelligence総研リサーチの奈良和正氏が務めた。ソニーグループ変革の裏側と、人的資本経営の真髄に迫る。

●経営改革で見直した人材理念 どう変えたのか

奈良: ソニーグループの事業は多岐にわたっていますよね。簡単に概要をご紹介いただけますか。

岩崎: はい。当社には、ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス、イメージング&センシング・ソリューション、金融という6つの事業セグメントがございます。

 祖業である、テレビやカメラなどのエンタテインメント・テクノロジー&サービス事業やCMOSイメージセンサーを中核とするイメージング&センシング ・ソリューションなどのテクノロジーを強みとしてきました。

 祖業のエレクトロニクス事業は、20年前は7割近く構成していました。現在はゲームが3割を超え、事業ポートフォリオも多岐に変化しています。

奈良: 時代の変化に合わせて事業も多様化し、また社員数も増やしてこられましたね。

岩崎: 現在は約11万人がグループに在籍しています。そのうち日本では約半数が、残りの半数は北米や欧米、アジアなどさまざまな地域で活躍しています。

 先ほどの通り、当社には6つの事業セグメントがあり、在籍している社員もグローバルに活躍しているため、人材においては多様性や社員一人一人の成長を非常に重視しています。

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