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イオン、セブン、ドンキ…… なぜ安くて価値ある独自商品が次々と生まれるのか 注目すべきPB10選

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月30日 6時0分

 マツキヨココカラ&カンパニーはPB商品構成比を2026年3月末までに15%へ高める計画で、DCMホールディングスも2030年に50%という意欲的な目標を発表しています。目標という点では、イオンが2025年までにPB商品を全て環境配慮型にすると宣言したのは、ESG経営の潮流において、象徴的なことです。

 これらの結果や計画から、各社がPB強化路線であることは一目瞭然です。また、イオン、セブン&アイ、ドン・キホーテを中心に、PB品質の改善も目立ちます。メーカー商品のパッケージをただPBに差し替えただけのようなものでは消費者の心に響きません。各社が価格と価値のバランスにあらためてチャレンジしたことで、昔あったような「安かろう悪かろう」「NBの廉価版がPB」というイメージは払拭(ふっしょく)されつつあります。

 せっかくですので、話題性もあり、かつ消費者から支持されているPB10選を紹介しましょう。

 私が注目しているのは、無印良品「消臭機能付き くりかえし使える除湿剤」(990円)、ダイソー「静電容量式充電タッチペン for iPad」(1100円)、ワークマン「ファイングリップシューズ」(1900円)などです。

 無印良品の除湿剤は使えるシーンの多さ、ダイソーのタッチペンはハイプライスとの格差&機能性、ワークマンのシューズは滑りにくさがそれぞれポイントです。

 たった10商品をピックアップしただけでも、各社のPBが持つ特徴が多岐にわたることが分かります。

 PBの成果の一例として、圧倒的なのがワークマンです。新しく開発したウェア「着る断熱材」シリーズの予約販売分2万点が4日で完売、ランドセルも在庫消化率が90%など、大きな成果を出しています。

●PBがNBより高評価な時代に?

 昨今はPBとNBの価格と価値のポジショニングに変化が生じています。一般的にPBには低価格メリットがあることに大きな変化はありませんが、各社の商品価値が向上したことで、NBより安く、かつ価値は同等。さらに商品によってはNBを上回ると消費者が感じるケースも増えています。

 今後も各社のPBから、さまざまな切り口のヒット商品が誕生することでしょう。それが粗利率向上につながるとともに、消費者の生活を更に便利にすることでしょう。小売業各社のPBの展開に大きな期待と注目が集まります。

(佐久間俊一)

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