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ファミマ、「スイーツ×パン」で新商品 同社が注目する消費トレンド「ウェルパ」とは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月7日 16時47分

ファミマ、「スイーツ×パン」で新商品 同社が注目する消費トレンド「ウェルパ」とは?

監修の安食雄二シェフ(左)、商品本部 FF・スイーツ部 ベーカリー・チルド飲料・アイスグループの鈴木崇義氏(右)

 ファミリーマートは10月8日、定番のパンにスイーツの要素を掛けあわせた新シリーズ「感動!スイーツパン」を発売する。「スイーツのぜいたく感」と「パンの満足感」をあわせ持つ商品として訴求する狙いだ。

●3商品を展開

 同シリーズは、プライベートブランドの「ファミマル Bakery」から展開。新たに発売するのは「ティラミス風メロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリーム」「塩キャラメル生フランスパン」「焼きチョコクロワッサン」(各185円)の3商品だ。沖縄県を除く、全国のファミリーマート約1万5900店舗で販売する。

 ティラミス風メロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリームは、ヘーゼルナッツ入りのコーヒー味の生地をココア風味のビスケット生地で包んだパン。内側にはマスカルポーネ風味のホイップとヘーゼルナッツコーヒークリームを入れ、ティラミスのような味わいを感じられる商品とした。

 塩キャラメル生フランスパンは、フランスパン生地にビターキャラメルソースとミルクホイップを挟み、アーモンドをトッピングした商品。パティシエの世界大会で優勝経験を持つ安食雄二シェフのアドバイスを受け、キャラメルソースではなくホイップクリームに塩を混ぜるという工夫を施したという。

 焼きチョコクロワッサンは、チョコレート味のクロワッサン生地にアメフィリングを絞り、生クリーム入りのチョコクリームを包み込んだ、クイニーアマン仕立ての商品。フランス産の発酵バターとロレーヌ岩塩を使用するなど、原材料にこだわった。

●好調のパンカテゴリーを強化

 同社ではパンカテゴリーが好調だ。これまでの商品では、「生コッペパン」が累計1億8000万食、「中までおいしいメロンパン」が累計4300万食を突破(いずれも2024年8月時点)。商品本部 FF・スイーツ部 ベーカリー・チルド飲料・アイスグループの鈴木崇義氏は「2023年度は、比較可能な過去10年間の中で最大の売り上げを記録することができた」と話す。

 そんな中、新たにスイーツパンを発売する狙いとは何か。同社が着目したのが、自分の行動や購入商品が自分自身のためになっている(=ウェルビーイングな状態になっている)ことを意識する「ウェルビーイング・パフォーマンス(ウェルパ)」と呼ばれる消費トレンドだ。「『近くのコンビニですぐに手に入る』『安くてちゃんとおいしい』といった要素に加えて、『満足感』『ぜいたく感』『ご褒美感』が望まれていると考えている」(鈴木氏)

 こうした需要に応えるに当たり、同社は約7000人の消費者に実施した、ファミマへの来店動機に関する調査に着目。1位が「おむすび」で、2位以下が「パン」「デザート」と続いていたことから、上位に挙がった「パン」と「デザート」を組みあわせたシリーズを考案した。

 価格の面でも、ファミマのスイーツラインの平均価格が245.9円なのに対し、185円というパンと同等のゾーンに設定。コスパも包摂した満足感を意識したという。

 鈴木氏は「『パンとしてお腹も満たしつつ、甘いものも食べたい』という需要を満たす商品は、これからも積極的に開発していきたい」と話す。7月にも昭和レトロの雰囲気を取り入れたシリーズ「喫茶ファミマ」を発売するなど、スイーツに力を入れるファミマ。今回のスイーツパンシリーズで、新たなカテゴリーを確立できるか。

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