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AI時代にこそ「総務が磨くべきスキル」とは “なんでも屋”はもう終わり

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月31日 7時0分

 当然、あるべき姿を描くには、外部の専門家やパートナー(サプライヤー)の協力、情報提供は必要だ。その素材を基にあるべき姿を考え、描くことが、総務パーソンに今求められる、最も重要な仕事なのだ。

●熱量を伴ったコミュニケーション

 理想を描き、ぶらぶら総務で現実を把握し、理想とのギャップを見つけ、問題として把握し、これを課題解決していく。

 課題解決には、新たな取り組みもあるだろう。そうなると、現場社員に対して行動変容を求めることが必要となる。人は変化を嫌う。これを突破しないと、課題解決につながらない。行動変容には丁寧なコミュニケーション、すなわちチェンジマネジメントが欠かせないのだ。

 大事なのは、WhatとWhy。「何を目指すのか」のWhatは、先述した理想形だ。「それはなぜなのか」がWhyだ。「何を目指すのか。それはなぜか。だから、このようにしてほしい」といった丁寧なコミュニケーションが必要となる。

 Whatは、総務パーソンが当事者として自ら考えたありたい姿なので、熱量をもってコミュニケーションができるはずだ。この熱量を表現することこそ、当事者にしかできない、究極の総務パーソンの仕事となるのである。

 つまり、理想を描き、ぶらぶらして問題を見つけ、熱い思いでチェンジマネジメントを行う。これが今の時代に求められる、総務のコア業務となるのではないだろうか。

著者プロフィール・豊田健一(とよだけんいち)

株式会社月刊総務 代表取締役社長/戦略総務研究所 所長/(一社)FOSC 代表理事/(一社)ワークDX推進機構 理事/ワークフロー総研 フェロー

早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルートで経理、営業、総務、株式会社魚力で総務課長を経験。日本で唯一の総務部門向け専門誌『月刊総務』前編集長。現在は、戦略総務研究所所長、(一社)FOSC代表理事、(一社)ワークDX推進機構の理事、ワークフロー総研フェローとして、講演・執筆活動、コンサルティングを行う。

著書に、『リモートワークありきの世界で経営の軸を作る 戦略総務 実践ハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター、以下同)、『マンガでやさしくわかる総務の仕事』、『経営を強くする戦略総務』

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