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冬物「第3の柱」となるか ユニクロの「パフテック」、ウルトラライトダウンとどう違う?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月10日 6時15分

●冬物「第3の柱」になるか

 今後の販売戦略について、ファーストリテイリングの吉田実恵子氏(グローバルマーケティング部)は「これまでのウルトラライトダウンに並ぶ商品としてパフテックを打ち出していきたい」と話す。メンズにウィメンズ、キッズ・ベイビーとターゲット別に商品ラインアップをそろえ、国内外で展開する方針だ。

 従来のダウンは羽毛が生地から出てしまう「綿抜け」を防ぐために横キルト柄に限られていたが、パフテックは綿抜けしづらい分、デザイン性を向上できる点も強みとしている。ただ、筆者としてはデザイン性が大きく向上した印象を受けなかった。中綿の位置を維持するために、形状がどうしても制限されるのだろう。

 2023年の発表会では羽毛を用いない点を訴求し、今期は機能性をアピールしたパフテック。メンズのパーカーやジャケットタイプの商品は主に5990円と6990円で、ユニクロらしくアウターにしては非常に安価である。

 汎用的なアパレルとしては国内トップの規模とブランド力を誇るユニクロは、競合を意識した施策を行うというよりも、自社で新たな商品分野を切り開いてきた。冬物としてはウルトラライトダウン以外に「ヒートテック」が代表的な商品である。パフ“テック”という名称には、ヒートテックに続く肝いり商品という印象も受ける。冬物を代表する第3の商品となるか、今季の売れ行きに注目したい。

●著者プロフィール:山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。

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