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高さ4メートルの“珈琲ガチャ”、東京ミッドタウンに UCCの狙いは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月11日 6時35分

高さ4メートルの“珈琲ガチャ”、東京ミッドタウンに UCCの狙いは?

UCCがイベント「UCCカプセル珈琲店」を開催、その狙いは?

 UCC上島珈琲(以下、UCC)は10月10~13日の4日間、カプセル式のコーヒーを無料で提供するイベント「UCCカプセル珈琲店」を、東京ミッドタウン(東京都港区)で開催する。来場者は、会場に設置された“珈琲ガチャ”を回し、出てきた味のコーヒーを試飲できるという。一体どのような狙いで開催するのか。

●カプセルトイ風の演出で提供

 イベントで提供するのは、UCCが提供する「ドリップポッド」で抽出したコーヒー。挽(ひ)きたてのコーヒー粉を1杯分ずつ個包装したカプセルと、抽出用の専用マシンから構成される、カプセル式のコーヒーメーカーシステムだ。

 来場者はドリップポッドのLINE公式アカウントを友だちに追加することで、会場に設置された、高さ4メートルの“珈琲ガチャ”を無料で回すことができる。珈琲ガチャを回すと、全12種類の粉コーヒーのカプセルがランダムで出てくる仕様となっており、会場に設置されたドリップポッドで実際に抽出、試飲することが可能だ。

●「マイナスイメージ」が課題

 同社はドリップポッドを2015年3月に発売。事業はUCCグループのソロフレッシュコーヒーシステム(東京都港区)が手掛けており、家庭やオフィス向けに販売してきた。発売以来、売り上げは前年比120%を毎年達成するペースで伸長しているという。

 UCCによれば、カプセル式コーヒーの市場は、欧米や中国においては直近の10年で急激に拡大。フランスやスウェーデンなど、レギュラーコーヒー消費量の約7割を占めている国もあるという(2020年時点)。

 一方でUCCの調査によると、日本においてはカプセル式コーヒーメーカーを「使ったことがない」人の割合が8割超という結果に。カプセル式コーヒーの強みは、「新鮮な粉からおいしい味わいのコーヒーを安定して抽出できる点」だというが、「『インスタントコーヒーのようなもの』『おいしくない』といったマイナスのイメージが根強いのも課題」だとソロフレッシュコーヒーシステムの担当者は話す。

●あえて“選べない”仕様に

 そこでUCCは、カプセル式コーヒーのイメージアップのため、さまざまな施策に取り組んできた。2023年の夏には10日間限定で、ドリップポッドで抽出したアイスコーヒーを「1杯80円」から提供するイベントを、東京・表参道で開催。4000人以上が訪れ、一時は2時間待ちの行列ができる事態となった。2024年に期間を延長して開催した第2弾にも7000人弱が訪れており、「反響は上々だと考えている」と担当者は話す。

 今回のイベントを開催するに当たりUCCは、自宅でコーヒーを飲む人の多くが「いろいろなコーヒーを試してみたい」と考えながらも、選ぶコーヒーが「マンネリ化」しているという調査結果に注目。用意した12種類のバリエーションの中から、あえてコーヒーを“選べない”仕様とすることで、気軽に新しい種類のコーヒーに挑戦する機会を提供したい考えだ。

 開催地はオフィス街でもある六本木エリアを選んだ。「平日はオフィスワーカーが多いエリアで、われわれのユーザー層にも近い。忙しい中でも本格的なコーヒーを飲みたいという方に手に取ってもらえれば」(UCCの担当者)

 UCCカプセル珈琲店は、東京ミッドタウン プラザ1階のキャノピー・スクエアで開催。4日間で合わせて2000人の来場を目標に掲げる。視覚的にもインパクトのある体験型イベントは、「カプセル式」普及の一助となるか。

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