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次の「新幹線」はどこか 東海道新幹線の“未来”を予想してみた

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月12日 6時10分

次の「新幹線」はどこか 東海道新幹線の“未来”を予想してみた

東海道新幹線60周年!未来はどうなる?

 2024年10月1日、東海道新幹線は運行開始から60周年を迎えた。東京駅、静岡駅、名古屋駅、新大阪駅で出発式が開催された。東京駅の開催場所は19番線の新大阪寄り先頭車付近だ。ここは60年前、営業初列車の「ひかり1号」が6時0分に発車したところ。60年後の出発式は同じ時刻の「のぞみ1号」で行われた。JR東海の丹羽俊介社長のほか、日頃から現場で運行を支えている責任者が出席した。

 ちなみに「のぞみ1号」は通常であれば14番線から発車する。この日は式典のため19番線になった。新聞やテレビなどは60年前の映像も並べて比較していた。モノクロ写真の0系からカラー写真のN700Sへ。現在は背景のビルも変わり、プラットホームには点字ブロックやホーム柵が設置された。報道陣の姿も変わってきた。新聞やテレビだけではなく、ネットメディアも参加している。そんなところも60年の時代の変化を感じさせる。このニュースをネットで知った人も多いだろう。

 10年後の2034年、東海道新幹線はどうなっているだろうか。

●リニア中央新幹線が開業しているとする

 東海道新幹線は、リニア中央新幹線の開通によって大きな変化が訪れるはずだ。当初の開業予定は2027年だった。しかし、ご存じのように静岡工区問題があった。静岡工区の工期は約10年と見積もられているけれども、静岡県がいまだに着工を認めていない。

 しかし、少しずつ動き出している。事前調査すら認めなかった前静岡県知事に替わり、5月に就任した鈴木康友知事は、地質を調べる「ボーリング調査」を認め、10月5日には山梨工区を見学して、湧水量の少なさやJR東海の調査管理を評価している。

 少しさかのぼって、8月には「リニア中央新幹線建設促進静岡県経済団体協議会」が、全15商工会議所と県商工会議所連合会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県経営者協会の計19団体により発足。そして9月には、沿線各県の経済団体が加盟する「リニア中央新幹線建設促進経済団体連合会」に参加した。

 9月26日には県道南アルプス公園線のトンネルが着工した。このトンネルは静岡工区への工事車両の往来と地域振興を兼ねており、JR東海と静岡市がトンネルと周辺道路の整備を分担している。10月7日には国の有識者会議の委員が島田市を訪れ、大井川の利水にかかわる10市町のトップと意見交換を実施した。ここに静岡市長も初めて参加した。

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