1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

HYDEコラボのブランド「WaRLOCK」の狙いは? 京都「100年企業」が着物アパレルに挑戦 

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月2日 12時0分

HYDEコラボのブランド「WaRLOCK」の狙いは? 京都「100年企業」が着物アパレルに挑戦 

小田章/京呉館の小田毅代表

 帝国データバンクによると、100年以上続く老舗企業は日本で4万3000社以上あるという。そして世界の創業100年企業の半数以上を日本企業が占めている (日経BPコンサルティング・周年事業ラボの調査)。中でも、国内で最も多くの老舗企業が存在する“集積地”は京都府だ。

 その京都で明治末期に創業し、100年以上の歴史を持つ着物企業「小田章」(odasho)が、異業種とのタイアップ戦略を続けてきたことは前編記事【着物の「脱恐竜化」目指す 京都の老舗「小田章」5代目が語る、120年目の事業転換】でお伝えした。同社は2023年、人気ロックバンド「L’Arc-en-Ciel」のhyde(ソロではHYDE)とコラボしたファッションブランド「WaRLOCK」(ワーロック)も立ち上げている。着物をはじめとする和装を現代に進化させ、日本だけでなく海外にも訴求する構えだ。

 11月17日にはイスタンブールで開かれるイベント「日本×トルコ 国交樹立100周年記念JAPANESE FASHION ~KIMONO & APPAREL~SHOW 2024 TURKEY」に参加。同イベントではISSEI MIYAKEやYOHJI YAMAMOTOといった日本を代表するハイブランドと肩を並べて、WaRLOCKもファッションショーに挑戦する。

 11月25~26日にはHYDEのワールドツアー「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 WORLD TOUR」の米ニューヨーク・ブルックリン公演に合わせて、同じくブルックリンでWaRLOCKのポップアップストアを出展。東京では12月4~10日に、呉服の権威「日本橋三越本店」でイベントを開催する。

 HYDEとのつながりは、2015年に亡くなった金子國義画伯との長年にわたる親交がきっかけだ。京都の100年企業は、なぜこのタイミングで着物アパレルを展開するのか。前編に続き、小田章5代目の小田毅社長に聞いた。

●HYDE「もっと気楽に着れる着物はないの?」 平安神宮ライブがきっかけ

 小田章は2002年、金子國義画伯とコラボした「金子國義のゆかた」を発表した。金子画伯との出会いを、小田社長はこう振り返る。

 「金子先生とは、先代で父の小田憲の時から付き合いがありました。ある日、父の代わりに僕が金子先生を接待することになったんですね。当時、私は『ジュサブロー着物』以外に新たなブランドを立ち上げなければと考えていました。金子先生と親交を深めていくうちに、浴衣でコラボする話を持ちかけたんです。2000年ごろの話です」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください