「プロは嗅覚も使う」 楽天、ブランド偽造品撲滅のため鑑定機能を強化 フリマ事業で
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月17日 14時45分
左が「基準内」、右が「基準外」のバッグ
楽天グループ(以下、楽天)は10月17日、フリマアプリ「楽天ラクマ」で商品の検品を依頼できる「ラクマ鑑定サービス」を「ラクマ最強鑑定」に刷新した。サービスはコメ兵と共同で提供する。
ラクマ最強鑑定は、二次流通における偽造品撲滅を目的に、楽天がコメ兵と提携して提供する。前身サービスであるラクマ鑑定サービスでは、購入者が自ら商品を指定の場所へ送る必要がある「後から鑑定」機能のみ提供していた。ラクマ最強鑑定では商品到着前に検品を行う「お届け前鑑定」を実装。購入者は検品済みの商品を受け取れるようになる。
「お届け前鑑定」「後から鑑定」機能は、個人ユーザーが出品するブランド品を中心に楽天ラクマが指定する400ブランド以上の商品が対象となる。
●AIも駆使して鑑定
検品は、専門の鑑定士が行う。偽造品によっては、鑑定士の肉眼やルーペでとらえきれないような精巧なものもある。そこでAIを活用した画像解析も行い、「基準内」か「基準外」かを判定する。コメ兵の鑑定事業部部長、松波之浩氏は「AIはあくまで補助的なものだ。最終的には嗅覚も含めた『人間の五感』を総合的に使って判定する」と説明した。
リユース市場は、2023年には3.1兆円の規模に拡大した。一方、偽造品の流通も増加している可能性がある。
偽造品の多くは海外から持ち込まれているとされており、財務省によると、税関における知的財産侵害物件の差し止め件数は年々増加し続け、2023年は3万1666件に上った。
特許庁の原真一郎氏(海外展開支援室長)は、偽造品を売買するとブランドや企業のイメージに傷がつくだけでなく、使用者の事故や健康被害につながると指摘。犯罪・国際テロ組織の資金源となる可能性もあることから、偽造品撲滅の重要性をあらためて強調した。
楽天グループの長谷川健一郎氏(ラクマ事業部 ジェネラルマネージャー)は、「プロ品質の鑑定を、フリマでも『当たり前』にしていきたい」と展望を話した。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
楽天フリマ、発送前に無料鑑定 偽造ブランド品へ対策強化
共同通信 / 2024年10月17日 16時5分
-
「楽天ラクマ」、ブランド品の検品をする「ラクマ鑑定サービス」を「ラクマ最強鑑定」に刷新
PR TIMES / 2024年10月17日 11時33分
-
ハイブランド×アニメのキャラクターがコラボしたアイテムなど、約40点を集結させたPOP UP「Iconic Character」が開催
PR TIMES / 2024年10月11日 16時45分
-
リーガルテックグループ JAPAN MADE 社、インバ ウンド需要により拡大するアウトドア製品の信頼性とブランディングを支援する「HyperJ.ai」を発表
PR TIMES / 2024年9月21日 17時40分
-
「楽天ラクマ」、フリマアプリ事業者として初めて日本流通自主管理協会(AACD) のプラットフォーマー正会員に加盟
PR TIMES / 2024年9月17日 18時15分
ランキング
-
1松山ケンイチ「フォロワー激減」で見せた"珍戦略" 逆張りの手法で、見事に映画の宣伝につなげている
東洋経済オンライン / 2024年10月17日 9時40分
-
2今日から始める10万円株 株主還元策の「自社株買い」発表した好業績銘柄 昨年度は総額10兆円突破、今年度はさらに増える見込み
zakzak by夕刊フジ / 2024年10月17日 11時0分
-
3セブン銀行、ローン審査に買い物履歴の活用開始…収入不安定でも借りやすくなる可能性も
読売新聞 / 2024年10月17日 10時15分
-
4ガソリン174円90銭 6週ぶり値下がり
共同通信 / 2024年10月17日 14時43分
-
5欧米Z世代に広がる「ガラケー」ブームは来るか? デジタルデトックスを求めレトロ端末が注目
東洋経済オンライン / 2024年10月17日 8時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください