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「手作業と紙だらけ」 なぜ「経費精算」が全社DXのトップバッターだったのか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月14日 9時0分

 また、費用の観点も重要だが、それゆえに先述のシステム選定の軸を犠牲にすることは避けるようにしたという。

 さまざまなある経費精算システムの中で、SAP Concurを選定した理由については「連携の良さや成長スピード、サービスの方向性」などに加え、「経費精算のない世界」というビジョンに共感した点や、同サービスを1年前から導入している同業他社へのユーザー訪問ができたこと、導入後の活用支援の充実などを挙げた。

 当時を振り返り、藤田氏は導入フェーズでの重要なこととして「導入パートナーの選定と自分たちの覚悟」と話す。「『仕事を変えてアプリに合わせる」ということを強く発信してきました。もちろん変えた仕事と変えなかった仕事がありますが、その変化を自分たちで受けいれる覚悟を持つことは大事です。また、その点を理解し、価値を提供してくれる導入パートナーを選ぶことも重要です」

 自分たちだけでなんとかするのではなく、ベンダーやパートナー、コミュニティの意見を真摯(しんし)に受け止め、自らを変えていけるように、組織・体制面での工夫も施したという。

 使い慣れてきたシステムから離れ、Webアプリを「これが標準です」と導入したため、一定の反発はあった。いったん導入は完了し業務は回るようになったものの、課題は山積みだという。

 藤田氏は「今後は標準レポートの活用によって、言われた仕事を回すバックオフィスから会社に提案できるバックオフィスに変わっていく必要があります」と、今後の取り組みへの意欲を示した。

 最後に、SAP Concurの提案する「経費精算のない世界」に到達するために、藤田氏は「顧客の要望通りにレポートを作るのではなく、これを見れば会社が変わるので作りましょう! と提案がほしい。その他、他サービスとの連携機能の充実や、AI活用によるヒューマンエラーの削減、目視チェック削減などの実現も期待しています」と締めくくった。

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