ラーメン店の倒産、9月までで「年間最多」を更新 ジャンル別の最多は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月25日 5時10分
ラーメン店の生き残りをかけた競争が激化している
ラーメン店の倒産数が増えている。東京商工リサーチが調査結果を発表し、2024年は9月末までに47件の倒産があり、年間として最多だった2023年(45件)をすでに抜いたことが分かった。
コロナ禍では来店客の減少と休業要請などで厳しい環境に置かれたが、持続化給付金やゼロゼロ融資などのコロナ関連支援策に支えられ、2022年の倒産は21件に減少していた。しかし、コロナ禍以降は物価高や人手不足など、課題が山積。その一方、いわゆる「1000円の壁」に阻まれ、値上げもままならない状況に置かれる事業者は多い。
9月末までの倒産で、最も多かった原因は「販売不振」(35件・構成比74.4%)。負債額は「1億円未満」(42件・同89.3%)、従業員数は「5人未満」(42件・同89.3%)が最多だった。
都道府県別では「東京都」「千葉県」「神奈川県」(各5件)が最多で、以降は「大阪府」(4件)、「石川県」(3件)が続いた。業歴判明分は「10年未満」が19件(構成比57.8%)が最も多かった。
ジャンル別では「醤油・中華」(13件)、「とんこつ」(10件)、「味噌」(7件)、「塩」(4件)となり、店舗数の違いを考慮するとスープによる差は大きくないことがうかがえる。
東京商工リサーチは「今後は質と価格を求めた仕入ルートの開拓、味や盛り付けによる差別化、オペレーションの効率化など、時代を生き抜くセンスを極めないとラーメン店の淘汰はさらに加速する可能性が高い」とコメントしている。
日本産業分類(細分類)の「ラーメン店」を抽出し、2009~24年の倒産を集計・分析した。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
学習塾の倒産、過去最多 優秀講師の引き抜き、オンライン授業、業界再編激化...子どもをどこで学ばせたら?
J-CASTニュース / 2024年11月12日 20時11分
-
倒産件数は925件、2024年で2番目の高水準30カ月連続で前年同月を上回る ― 全国企業倒産集計2024年10月報
PR TIMES / 2024年11月11日 15時15分
-
飲食業と介護事業者の倒産、2024年は過去最多のペース続く
財経新聞 / 2024年11月9日 14時27分
-
「粉飾倒産」、9月までで過去最多の74件が発生 最も多い業種は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月25日 5時10分
-
飲食店の倒産、過去最多ペースで推移 最も倒産があった業態は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月24日 5時10分
ランキング
-
1クシュタールの会長「セブン&アイとの統合で小売業のチャンピオンに」…敵対的買収は「考えていない」
読売新聞 / 2024年11月22日 9時5分
-
2ジャパネット2代目に聞く「地方企業の生きる道」 通販に次ぐ柱としてスポーツ・地域創生に注力
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 8時0分
-
3クリスマスケーキに異変…『卵』の価格高騰止まらず 夏の猛暑の影響で今後は鳥インフルエンザによる卵不足の恐れも
東海テレビ / 2024年11月21日 21時22分
-
4「観光客が土下座強要?」に見るFENDIの反省点 インバウンド対応を迫られる各企業が今すべきこと
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 9時0分
-
5一番人気の「かつ重」は300円未満! スーパー・トライアルが物価高時代に「安さ」で勝負できるワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月22日 6時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください