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“ヤンキー特化型”ドンキが大阪に上陸 ボンタン完売の店内はドキドキか、ギラギラか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月12日 6時10分

“ヤンキー特化型”ドンキが大阪に上陸 ボンタン完売の店内はドキドキか、ギラギラか

南大阪に「ギラギラドンキ」が登場、店内の様子は?

 ドン・キホーテには「〇〇ドンキ」という名称の店がたくさんある。コスメドンキ、お菓子ドンキ、お酒ドンキなど。

 例えば、コスメドンキ。ネーミングの通り、女性をターゲットにしていて、店内にはSNSで話題になっているモノや韓国コスメなどがズラリと並んでいる。ターゲットを絞りに絞った、いわゆる専門店が増えているわけだが、個人的に気になっている店がある。4月2日に誕生した「ギラギラドンキ」だ。

 「ドンキらしい店だなあ。行ったことも聞いたこともないけれど、店の雰囲気はだいたい想像できるよね」などと思われたかもしれないが、実はギラギラドンキは店名ではない。南大阪の貝塚市にあるので、正式名は「ドン・キホーテ貝塚店」である。

 ギラギラドンキは店のコンセプトであって、店内は「ひと昔前のドンキっぽさ」を重視している。ひと昔前のドンキといえば、やんちゃな若者が多く、夜中に店の前でワイワイしている姿をよく見かけた。駐車場にも改造車がたくさん停まっていることがあったが、今のドンキは違う。改造車が爆音をあげることはほぼなくなり、やんちゃな若者がたむろする店ではなくなりつつあるのだ。

 時代の流れとともに“マイルドドンキ”が増えているわけだが、ギラギラドンキはどういった人をターゲットにしているのか。夜中に店にやって来て、駐車場でわいわいする。そんなかつてのやんちゃな若者をターゲットにしているのだ。

 店内の特徴は、いたるところでギラギラを感じられることである。天井にはミラーボールが回っていて、ショーケースには金のネックレスが並んでいたり、派手なデザインのスカジャンがあったり、ヘビ革の財布を扱っていたり(現在は販売していない)。夜になると巨大な公式キャラクター「ドンペン」が照らされていて、とにかく「派手」なのだ。

 かつてのドンキといえば、店の通路をあえて狭くして、足下から高いところまで商品を埋め尽くす、いわゆる“圧縮陳列”を導入しているところが多かったが、この店ではどうか。もちろん、圧縮陳列である。

●やんちゃな人をターゲット

 昭和のバブル期の記憶がよみがえるというか、隣の岸和田市で行われる「だんじり祭」の活気が伝わってくるというか。やんちゃな人にとっては「こんな店、待ってたで~」と感じられたかもしれないが、そうではない人にとっては店内に入るだけでも、ちょっとした勇気が必要かもしれない。

 それにしても、なぜドンキはこのような店をオープンしたのか。店舗開発を担当した鋤谷晃一さんに聞いたところ、当初は「昭和レトロ」を感じられる店をつくりたいと思っていたそうだ。しかし、会議の席で、大阪のことをよく知らない人からこのように言われた。「南大阪はやんちゃな人が多いのでしょ。であれば、そうした人をターゲットにした店にしてはどうか?」と。

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