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部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月18日 8時10分

部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」

報連相する気をなくさせる、上司の「一言」とは

 「報連相が足りない」と嘆く上司は多い。しかし、その原因は意外なところにあるかもしれない。部下が報連相しようとしたときの上司の何気ない一言が、部下の心を萎縮させているのだ。

 組織にとって報連相は重要だ。しかし、部下からすれば「報連相したいタイミング」と「上司が受け入れられるタイミング」がなかなか合わないと、徐々に報連相をする気がなくなっていくものだ。

 私は組織内コミュニケーションで最も大事な要素が「報連相」だと思っている。その理由もしっかり解説するので、人材育成に悩む経営者、マネジャーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

●上司の無意識な一言とは?

 部下が報連相をしようとしたとき、あなたは次のような言葉を返したことがないだろうか?

 「今、ちょっと忙しいんだけど」

 いったん聞いてから、長くなりそうであればまだしも、最初から拒絶すべきではない。さらに、こんなことも言ってしまったとする。

 「何でもかんでも報連相すればいいってもんじゃないから」

 部下はよかれと思って報連相しているのに、このように言われたら一気に報連相する気を失うだろう。

 「ちょうど来週会議があるから、その時でいい?」

 私が最も気になる上司の切り返しがコレだ。「来週の会議でいい?」という言葉は、致命的だ。なぜ来週の会議まで待たなければならないのか? いま聞いてくれればいいじゃないかと思うはずだ。

 しかも会議の議題が多いと後回しにされ、さらに「ごめんごめん、今回は時間がなくて。来月の会議でいい?」と先送りされることも多い。

 タイパを重視する部下にとって、この「待たされ感」は耐えがたい。しかも、その間に問題が大きくなることもある。結果として部下は「報連相するだけムダだ」と思い込み、次第に報連相をしなくなっていく。

 一度そう思い込んだ部下の心を、もとに戻すのは至難の業だ。上司は自分の言葉が部下に与える影響の大きさを、もっと考えるべきである。

●「報連相」こそが最強のコミュニケーションツール

 私は報連相こそが、組織内コミュニケーションを活性化するうえで最も重要なツールだと考えている。報連相さえ極めれば、上司と部下との関係が崩れることはないだろう。

 「え? 報連相? 今どき?」

 このように受け止めた人も、多いのではないか。「報連相を徹底するだけで職場の人間関係が良好になるのなら、誰も苦労しない!」と思う人もいるはずだ。しかしこれは紛れもない事実だ。

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