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星野リゾート「大学1年に内定」物議に本来の意図明かす 滑り止め目的には「内定出さない見極め」も

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月21日 6時5分

 「ひとくくりに『学生』と言っても、さまざまなバックグラウンドを持った学生がいます。それならば、選考の形もさまざまな選択肢があってよいのではないかと考え、このようなスタイルを導入することにしました。これまでも、既卒まで対象に含めた通年での採用活動を実施していましたが、大学1~2年生も対象とすることで『本当の通年採用にしよう』と決めた形です。『青田買い』と仰る方もいますが、そういった捉えられ方は本意ではありません」(採用担当者)

●応募者は集まるのか

 とはいえ、実際に1~2年生からの応募は見込めるのか。担当者は「やはり主要になるのは3~4年生の選考」だとしつつも、「中には1~2年生の段階でしっかりとマッチングできる学生もいると考えています」と話す。

 想定しているのは、観光系の学部で学んでいる学生など、1~2年生の段階ですでに星野リゾートでのキャリアに関心を寄せている学生。「積極的にアプローチしていく予定はない」というものの、同社の採用サイトからは応募を受け付けており、早くも応募者は現れている。選考に関心を持つ学生に対しては、エントリーの前後どちらでも参加可能なセミナーやインターンシップも通年で用意し、継続的に企業と接触する機会を提供するという。

 また、早めに星野リゾートで内定を獲得しておいて、「本命」の企業に合格したら辞退する――そんな学生が現れるリスクについても気になるところ。担当者は「そういった想定の方には内定をお出ししない、といった見極めはしていきたい」と話す。

 「中には『とにかく早めに内定が欲しい』という1~2年生の方もいますが、私たちの狙いとは異なるので、面接を通してしっかりお話しています」(採用担当者)

 インバウンド需要が急速に回復するなど、業界全体で人手不足が顕在化するなか、新卒・中途共に採用数を増やしているという星野リゾート。同社における採用フローの多様化は、労使ともに望ましいマッチングにつながるか。

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