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平均年収691万円! Web3業界に転職する20、30代ハイキャリア層の実態とは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月13日 18時35分

平均年収691万円! Web3業界に転職する20、30代ハイキャリア層の実態とは?

Web3業界の働き方は?

 ミドルキャリア、ハイキャリアの20代後半から30代は「働きがい」「働きやすさ」を求めてWeb3業界に転職するのか? デジタル人材育成・採用一体型のサービス「ONGAESHI」(オンガエシ)を運営するInstitution for a Global Society(東京都渋谷区)は、採用支援を手掛けるプロタゴニスト(東京都港区)と共同で実施した「Web3業界の働き方調査」の結果を発表した。

●平均年収691万円、平均年齢31.5歳 何にやりがいを感じる?

 Web3業界で働く会社員の平均年齢は31.5歳、平均年収は691万円だった。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」による国内30代の平均年収443万円を大きく上回っている。転職前後の年収中央値は32.5万円増加していた。

 Web3業界が20~30代のハイキャリア層にとって新たな選択肢になっていることが分かる。Web3業界への転職前の勤務先には、商社、金融機関、IT企業など、認知度が高く高年収が期待される大手企業が多い。

 また、Web2業界での経験がWeb3業界で生きていると回答した経営層・従業員は、73%に達している。この結果から、短期的な大幅年収アップよりも「やりがい」「挑戦」「働きやすさ」を求め、これまでのキャリアを生かしてWeb3業界に転職した可能性が高いと予想される。

 Web3業界に転職した理由について、1位は「スタートアップだから」(53%)、2位は「Web3の概念・ビジョンに共感したから」(50%)、3位は「やりがいのある仕事をしたいから」(46%)となった。

 現在の職場について「とても働きがいがある」または「やや働きがいがある」と回答した人の割合は、経営層・従業員共に100%だった。

 回答した人からは「社会構造を変えうるビジョンを掲げ、その実現を本気でめざしていること。熱量の高い優秀な仲間とともに、一緒に働くことができること」「規制やトレンドなど事業環境が目まぐるしく変わる中で、常に新しいチャレンジが可能なフィールドであるから」といった声が寄せられた。

 現在の職場について「とても働きやすい」または「やや働きやすい」と回答した人の割合は、経営層が86%、従業員が96%だった。

 調査企業の100%がリモート勤務制度、91%がフレックス制度を採用している。厚生労働省の総務省の「令和5年通信利用動向調査」によると、国内のテレワーク導入率は2024年8月末時点で56%。また「令和5年就労条件総合調査の概況」によれば、国内のフレックスタイム制採用率は6.8%だ。Web3企業では、他業界と比較してリモートワークやフレックス制度の導入率が高く、柔軟な働き方を実現していることが分かる。

●Web3テクノロジーに強い人材しか活躍できない?

 Web3テクノロジーに強い人材しか活躍できないというイメージについて、「とてもそう思う」または「ややそう思う」と回答した人の割合は61%だった。一方、Web3業界への転職後には17%であり、実際に働く中でWeb3テクノロジーに強い人材以外も活躍できると考える人が一定数いると見られる。

 これまでの仕事の経験が、Web3業界で生きるかについては、経営層は100%、従業員の65%が「とてもそう思う」または「ややそう思う」と回答した。

 調査は、Web3事業に携わる企業に勤める13社・42人(経営層12人、従業員30人)を対象に、インターネットで実施した。調査期間は2024年10月24日から11月14日。

(小松恋、アイティメディア今野大一)

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