サーモスなのに靴下!? 魔法瓶メーカーの意外なあったかグッズが売れているワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月30日 8時0分
サーモスのブランドイメージがヒントに
魔法瓶メーカーのサーモスが手掛けるあったかグッズシリーズ「&ONDO(アンドオンド)」がじわじわ売れている。&ONDOでは起毛タイプのルームソックスや、手首を温めるビーズウォーマーなどを展開。一部商品はすでに完売するほどの人気ぶりだという。なぜ、サーモスは畑違いのあったかグッズ市場に参入したのか。開発担当者の森弘美氏(マーケティング部 商品戦略室 企画2課 企画第2グループ)に話を聞いた。
&ONDOのコンセプトは「温度によるセルフケア」で、今年9月に発売した。アイテムは全12種類で、ふくらはぎまで温める靴下や手首を温めるビーズウォーマー、腹巻き、ブランケットなどを用意。サーモス直営店と、Amazonや楽天市場などECサイトなどで販売している。サーモスはこれまで保冷バッグなど布製のアイテムは販売していたが、&ONDOのようなアパレル小物を展開するのは今回が初だという。
サーモスは2018年まで、真空断熱技術を活用したボトルやタンブラー、スープジャーなどを中心に商品展開していた。2019年からは新しいジャンルとしてフライパン市場に参入。「飲食シーンに関わる魔法瓶メーカーから、消費者の生活全般に関わる総合家庭用メーカーへと転身を図る中で、可能性がありそうだと着目したのがライフスタイルのジャンルでした」(森氏)
ライフスタイルに関わるアイテムは幅広い。どういったアイテムを展開するべきか検討する中で、ヒントになったのがサーモスのブランドイメージだった。
サーモスのブランドイメージをヒアリングしたところ、「保温」「温かい」という回答が多かったそうだ。こうしたイメージは、これまで展開してきたボトルやタンブラー、スープジャーなどから連想されたものだった。森氏は「ライフスタイルの分野では、サーモスは後発かつ新参者です。ならばサーモスがこれまで培ったリソースであるブランドイメージをフル活用できる、あったかグッズでの参入を決めました」と振り返る。
●水筒のパッキンをイメージ
あったかグッズとして、どのような商品を売り出すべきか。自身も冷え性であるという森氏は、手や足などを温める大切さを身をもって感じていたという。「サーモスの定番商品である水筒には、中身が漏れるのを防ぐためにパッキンがついています。このパッキンのように自分の体温を閉じ込めることで温かくなれるアイテムがいいと考え、王道である靴下や腹巻きなどをラインアップすることにしました」(森氏)
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