この記事にも誤字があります “日本語の間違い本”が話題の理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月9日 7時40分
SNSで話題の「日本語の罠」、あなたは見抜ける?
親などの同意がないと、未青年はスマートフォンの契約ができません――。
この一文の中に「誤りが1つ」ありますが、お分かりでしょうか。いきなりでびっくりされたかもしれませんが、正解は「未青年→未成年」です。
問題文の中から誤字や事実関係などの誤りを見つける本が話題になっています。タイトルは『小学生からチャレンジ えんぴつ1本ですごい変な文章を見抜いて国語力を上げる本』(岩佐義樹 (監修)/JTBパブリッシング、1100円)。
いわゆる“日本語の間違い”を探す本ですが、監修者の岩佐義樹さんが所属する毎日新聞の校閲センターがXで、カバーや帯をアップして投稿しました。すると、1週間ほどで500万回以上も閲覧されることに。
本のカバーや帯にも日本語の誤りがあるので、それを見た人は「おかしな点」を次々に指摘。読者からは「文章のどこに気をつけるべきかが分かった」「文系の高度な間違い探し」といったコメントが届いたそうです。
本書は11月6日に発売し、すぐに重版が決定。タイトルに「小学生から~」という文言が入っているので、子ども向けかなと思われるかもしれませんが、ビジネスバーソンの購入も目立っているようです。
会社の公式な文章で、誤字や誤用は避けたいところ。特に固有名詞の間違いは要注意ですが、本書では間違いやすい固有名詞やそのパターンをいくつか挙げているので、大人もついつい手にとってしまうのかもしれません。
●気になる2問
本書は「準備編」(文中に誤りが1~2個)、「練習編」(同3個)、「本番編」(同5個)に分かれていて、問題文は計50個掲載されています。
なぜ、このような本を出したのでしょうか。編集担当の長岡平助さんは毎日新聞で記者として活躍し、出版局(現在の毎日新聞出版)で書籍などの編集も担当していたそうです。
著者の原稿に間違いがないかチェックしていたところ、危うく間違いを見逃すこともあったとか。こうした経験から「日本語の間違い探し」の本を出せば、おもしろいかもしれないと考えたそうです。
好調の要因について、長岡さんは「これまでにあまり見たことがない切り口が目を引いたのではないでしょうか。『本はオワコン』という風潮がありますが、切り口次第でまだまだより多くの読者に楽しんでいただけると信じています」と話しました。
そんな長岡さんに、個人的に気に入った問題文を2つ挙げてもらいました。
1つめは「63歳の祖母はシャインマスカットが好きだ。初めて食べたのは5歳のときだそうだ。」
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