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「生成AI×RAG」で解決策を提供 眠る社内データを生かす新サービス

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月8日 18時18分

「生成AI×RAG」で解決策を提供 眠る社内データを生かす新サービス

サイオステクノロジーの喜多伸夫社長(撮影:武田信晃)

 SaaSの販売などを手掛けるサイオステクノロジー(東京都港区)は、企業のRAG(検索拡張生成)導入を支援する「Azure OpenAI Service RAGスターターパック」の提供を開始した。生成AIとRAG技術を活用し、眠っている社内データを生かして生産性向上をサポートする。

●スターターパック 具体的な中身は?

 RAGは大量の知識を持ったAIモデルに、企業独自の情報を外部知識として活用できる仕組みだ。現在、生産性向上や業務効率化を図るために、生成AIと組み合わせたRAGの活用が注目されている。

 一方で企業はシステム構築に関するIT専門知識やスキル、情報セキュリティ上の懸念、実証実験にかかる時間と費用、生成AIの回答精度が期待値に満たないなど、多くの課題に直面している。

 サイオステクノロジーは、デジタルとアプリのイノベーション(Azure)分野で、米Microsoftのソリューションパートナーとして、生成AIと組み合わせたRAGの導入から回答精度の改善、運用支援まで一貫したサービスを提供する。

 RAGスターターパックは、企業独自のドキュメント情報をもとに、質問に対する回答を自動で生成するAIチャットボット構築支援サービスだ。

 Azureのクラウド環境を基盤に、標準でEntra ID(旧Azure AD)認証を組み込んだセキュアなRAGのPoC環境を、最短1営業日で導入できる。企業は、社内データの取り込みから回答精度の評価までを即座に試すことが可能だ。これにより、企業における生成AIやRAGの利活用を促進させ、柔軟なカスタマイズ機能を活用した業務課題に対する具体的な解決策を提供する。

 主な特長はRAG環境の構築期間を短縮できる点で、自社向けにカスタマイズがしやすい構成にした。ソフトウェアの作成からテスト、リリースまでをスムーズに実行する「CI/CD」によって構築を自動化。改修やリリースをユーザー自身が効率的に実施できる。ITインフラに関する知識が少ない担当者でもRAGが導入でき、Azure OpenAI Serviceを活用するための技術的な支援も受けられるという。

 サイオステクノロジーは、AIの活用支援や次世代を支える製品とサービスを提供し、独自の価値を提供していく構えだ。

(小松恋、アイティメディア今野大一)

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