コクヨ「大人のやる気ペン」 クラファン開始2時間で目標比300％突破

コクヨ新商品の売れ行きが好調だ（イメージ）

　コクヨは大人の学びをサポートするIoT文具「大人のやる気ペン」を、応援購入サービス「Makuake」で先行発売した。春の一般発売に先駆けて販売し、利用者からのフィードバックを得ることで体験価値のブラッシュアップを図る。担当者によると、先行販売の開始2時間で売り上げ目標比300％を突破したという。

　2019年に発売した子供向けのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」は、スマートフォンのアプリと連動して子どもの日々の努力を見える化し自発的な学習の習慣化を促すことで注目され、5万台の販売台数を突破した。

　大人が資格勉強やスキルアップなどの自己学習に活用している実態も明らかになってきたことから、今回大人向けの「大人のやる気ペン」を開発した。

　同社独自の習慣化メソッドを大人向けに拡張し、分かっているのに継続できない大人に向け「日々の小さなモチベーション」を3つの要素でサポートする。子ども向け「しゅくだいやる気ペン」から約60％の軽量化を図り、本体重量約8グラムと小型軽量化を実現した。市販の筆記具やスタイラスペン（適合目安：直径9～13ミリメートル）に取り付けて使用できる。

●学習後にBluetoothでスマートフォンと通信し専用アプリと連動

　加速度センサーによる測定データを、ペンを手に持って勉強に取り組むことでたまる「やる気パワー」として記録し、LEDの色変化として「見える化」する。データは本体内のメモリーに保存し、学習後にBluetoothでスマートフォンと通信し専用アプリと連動する。

　日々の「やる気パワー」の量を1日や1週間、１カ月単位でグラフ化でき、カレンダー機能で学習の習慣化をチェックできる。

　一週間の学習傾向に合わせ「叱咤激励」のメッセージが届く。頑張った時には頑張っただけの褒め言葉が、サボってしまった時には容赦ない叱責の言葉が届き、怠けてしまう気持ちにも寄り添う。また、自身のアバターが「やる気パワー」の量に応じてスゴロク形式のステージを進み、アイテムを獲得。育成シミュレーション感覚でアバターをカスタマイズでき、アイテムは100種類以上で今後も順次追加予定だ。

　さらにスゴロクを進める中で他のユーザーのアバターに出会い、さまざまな学ぶ人たちの「勉強のコツ」や「勉強する理由」などの情報を得られる。自分一人ではないことに気づき、勉強仲間同士のモチベーションアップの循環を生み出す狙いだ。

　付属のケース型の充電器で充電し、1日2時間の学習を想定すると1週間の稼働が可能だ。定価は9900円だが、Makuakeで「超早割」価格として8910円、早割が9405円、スターターキット（文具セット）を1万516円の価格で販売している。