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ワークマン・ドンキの「着るこたつ」、電気代高騰を追い風に進化 消費者のニーズにどう対応?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月6日 8時0分

 2024年モデルは「すっぽりかぶれる」形状に変更された。それまでのこたつウェアはサスペンダー型で、身長に合わせてボタンで肩ひもを調整する仕様だった。しかし、消費者から寄せられた「肩が寒い」という声を受けて、肩まで覆われた毛布から、手と頭だけを出すデザインに変更。名前も「すっぽり #動けるこたつウェア」に改めた。

 肩の温かさを確保した一方で、テレワークや家事(洗い物など)をする際にもそのまま着用できるよう、袖の丈は短めにしている。こうした工夫やサスペンダーのタイプで必要だった留め具を省いたり、素材も形状の変化に合わせて改良したりしたことから、重量が15%削減。従来の商品に寄せられていた「もう少し軽くしてほしい」という要望にも応えることができたという。

 すっぽり #動けるこたつウェアのサイズは120(幅)×105(奥行き)センチで、身長135~180センチに対応する。ヒーターは表側に4面搭載しており、2面ずつ電源を入れられるようにすることで、部位に合わせた温度調節を可能とした。

●足先の寒さに着目した「こたんぽ」

 家電メーカーのサンコー(東京都千代田区)が販売する“着るこたつ”こと「こたんぽ」(希望小売価格1万2800円)も好調だ。2017年に発売して以来、累計販売台数は8万5000台を突破。何度も改良を重ねており、最新モデルでは足先の寒さに着目した。

 こたんぽは、胸元から足先までをすっぽりと包み込み、内蔵されたヒーターで温める暖房器具。ソファや椅子に座るようなシーンだけでなく、立った状態でも使えるようにした1人用のこたつだ。サイズは本体部分が45(幅)×110(高さ)×30(奥行)センチ。男女兼用で、ウエストサイズは80~140センチまで対応する。

 使用する際は、寝袋のように足を入れて上まで引っ張り上げる。右側にファスナー、左右両方にドローコード(フードや袖口などを締める時に使われる留め具付きのひものこと)が付いているので、自分の体形に合わせてサイズ調整ができる。また、足底の部分は開いて足を出せるようになっており、そのまま歩くことが可能だ。

 足元も含む前面部全体にヒーターを内蔵。ヒーター温度は30度、33度、36度、39度、42度、45度の6段階となっている。着たまま眠ってしまった場合に備えて、オフタイマー(30分、60分、120分、240分)機能を搭載した。

 こたんぽは2017年の発売以来、6回リニューアルしている。最新モデルでは、足元の部分を改良した。「足元が冷えるのがつらい」と多くの人が感じている。そこで、その部分をしっかり温められるように、足先までヒーターを搭載した。また、こたんぽの足底の部分は着たまま移動できるよう、開いて足を出せる仕様になっている。そのため、冷気が入りやすいという課題があった。そこで生地を多層構造にし、冷気が入りにくいようにしている。

 電気代の高騰を追い風に、進化を続ける着るこたつ。今後はどんな新商品が登場するのか。

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