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【マナー】風邪をひいた上司に一言 「お大事にしてくださいね」はアリ?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月11日 9時40分

【マナー】風邪をひいた上司に一言 「お大事にしてくださいね」はアリ?

上司が風邪をひいた。どう言えばいいの?

 敬語には、大きく分けて3種類あります。「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」です。

 尊敬語とは、相手の動作や状態、物事を高めて表現することで、敬う気持ちを表現する言葉です。主語は相手ですので、ビジネスシーンで使う場合はお客さまが対象になるほか、社内であれば役職者(社長や幹部、上司など)に向けて使うことが多くなります。

 尊敬語は、主に3パターンあります。1つは「いらっしゃる」「おっしゃる」「召し上がる」などのように、言葉そのものを尊敬の言葉に言い換えるものです。もう1つは、「お話しになる」「ご訪問なさる」のように、動詞に「お(ご)~になる(なさる)」をつけたもの。最後の1つは、「話される」のように、語尾に「れる」「られる」をつけて尊敬語に変化させるものです。尊敬語を細分化すると、下の表の通りです。

 動詞の中には、いろいろな表現ができる言葉もあります。例えば、「社長が食べる」という言葉を尊敬語に直すと、次の3通りの表現になります。

・社長が召し上がる

・社長がお食べになる

・社長が食べられる

 このように複数の表現ができる場合、言い換えられる言葉、つまりこの場合であれば「召し上がる」を使うほうがよりスマートです。

 尊敬語についてよく聞かれるのは、謙譲語との違いです。そのときは、「誰の動作なのかに注目しましょう」とお伝えしています。相手の動作を立てる場合は尊敬語になりますし、自分の動作をへりくだる場合は謙譲語になります。

 「相手を高める」という意味では尊敬語も謙譲語も同じなのですが、「誰の動作なのか」という点で異なるのです。

●「する」を「なさる」に言い換える

 では早速、尊敬語を使ってみましょう! ……と言っても、なかなか難しいですよね。そこでまずは、簡単だけれども格段に印象がよくなる言葉を紹介したいと思います。それは、「なさる」です。「なさる」は、「する」の尊敬語に該当します。

 例えば、あなたの上司が風邪をひいて、早退することになったとします。「お大事にしてくださいね」という言い方を尊敬語に変える場合、どんな言い方になるでしょうか。

 「お大事にされてくださいね」でももちろんよいのですが、「お大事になさってくださいね」とするといかがでしょう。少し印象が変わってくると思いませんか?

 「される」という言葉も「する」の尊敬語ではあるのですが、「なさる」は、さらに相手に対する敬意が込められた言葉になります。

 ほかにも、接客業の人がお客様が手に取った商品を確認する際に、「こちらにしますか?」という言い方を「こちらになさいますか?」に変えるだけで、品が出ます。ぜひ普段の会話に取り入れてみてください。

(高田将代)

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