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キョロちゃんは“後付け”だった? チョコボールの記憶と歴史のズレ

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月11日 9時10分

キョロちゃんは“後付け”だった? チョコボールの記憶と歴史のズレ

チョコボールに“前身”があった!

 森永製菓のお菓子「チョコボール」のキャラクターといえば? 多くの人が「キョロちゃん」と答えると思いますが、実は“前身”の商品がありました。

 1965年に登場し、その商品名は「チョコレートボール」。パッケージはキョロちゃんではなく、当時の人気アニメ『宇宙少年ソラン』のキャラクター「チャッピー」というリスが描かれていました。

 ただ、この商品はアニメの終了とともに終売に。その後、「ピーナッツボール」「チョコレートボール」「カラーボール」の3種類を発売し、このとき「キョロちゃん」が初めて登場しました。

 パッケージの特徴は、箱からチョコボールを取り出すときに、内側のサックを引き上げると横から取り出し口が現れること(その後、上部のサックを引き上げるとクチバシが現れるように改良)。この横に引き出す開け口が鳥のくちばしに見えたので、架空の鳥のキャラクターが生まれました。

 架空の鳥とは「キョロちゃん」のことになりますが、当時の従業員はどのように受け止めていたのでしょうか。ちょっと信じられないかもしれませんが、「目つきが悪い」「ヘンな鳥」でした。

 社内の評価はとても低かったので、せめて名前だけでもかわいくできないかと考えました。検討した結果、目がキョロキョロしていることから「キョロちゃん」と名付けたそうです(誰が名前を付けたのかは不明)。

 このような話を紹介すると、年配の人から「懐かしいなあ、自分がまだ小学生だったころ『キョロちゃん』と呼んでいたよ。40年以上も前の話だけどね」といった声が聞こえてきそうですが、その記憶は勘違いです。

 パッケージに「キョロちゃん」の名前を初めて印刷したのは、1991年のこと。これをきっかけに「キョロちゃん」の名前が広く知られるようになりました。

 ちなみに、初代と比べ、現在のキョロちゃんの姿は、ふっくらとしています。よりかわいらしく、そして親しみを感じてもらうために、ちょっと丸みを帯びた体型にしたそうです。

●おもちゃのカンヅメの秘密

 おもちゃのカンヅメは年に1~2種類のペースで登場していて、最新の景品は56代目。以前は、その名のとおり「カンヅメの中におもちゃ」が入っていましたが、数年ほど前から「体験」をキーワードにしたモノが増えてきました。

 というのも、景品の担当者は「時代の空気」「流行り」などを意識していて、昨年の「キョロガチャ缶」は、街中でカプセルトイ専門店が増えていることを受け、今年の「キョロクレーン缶」は、ゲームセンターでクレーンゲームが人気であることを受け、それぞれ企画を進めたそうです。

 さて、57代目は、どんなおもちゃが登場するのでしょうか。

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