RPAで作ったロボットは、本当に“人間”と同じように扱うべき

ITmedia エンタープライズ / 2017年12月8日 10時9分

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RPA稼働後のメンテナンスなどは、導入パートナーではなく自分たちでやる、という意識が大切です

 企業がRPAをスムーズに導入するためにはどうすればいいか。前回の記事では、RPAを検討する際に気を付けるべき3つのポイントについてお話ししました。ツール、導入方法、そして導入パートナーを精査することで、導入後に「こんなはずでは……」となる可能性は大きく減ると思います。

 とはいえ、本当の意味でRPAの導入に成功するには――ロボットを長期にわたり、継続的に高いパフォーマンスを発揮させるためにはこれだけでは足りません。導入したあと、つまり運用フェーズで意識するべきポイントがあるのです。今回の記事では、その2つのポイントをご紹介します。

●ロボットは自分たちで整備する――「DIY精神」

 1つ目はDIY(Do It Yourself)精神です。ロボットは優秀ですが万能ではありません。確実に、そして抜群の速さで業務を処理していきますが、それは「開発時に人間が決めたルール通りに」という条件があります。そのため、運用中にルールが変われば、当然、その変更をロボットに教えなければいけません。

 業務の運用や手順が変わることは、決して珍しいことではありません。ロボットが利用する業務システムが変わることもあるでしょう。では、そのときに一体誰が対応するのでしょうか? 導入パートナーがロボットの開発をしたのだから、メンテナンスも彼らが……と思うかもしれませんが、運用や手順が変更になるたびに、パートナーに変更の依頼をすれば、コストも時間もかかってしまいます。

 ある程度、まとまった量のロボットを開発するのであれば、導入パートナーに依頼するのも良いでしょう。しかし、日常で発生する修正や多少の追加開発は、ユーザー企業自身で対応することをおすすめします。

 そのためには、RPA導入プロジェクトの中のPoC(Proof of Concept=事前検証)フェーズや開発フェーズにおいて、動作内容を把握したり、しっかり確認テストを行ったりするだけではなく、ロボットの開発スキルを身につけておくのが望ましいでしょう。

 「自分たちでロボットを開発するなんてハードルが高い」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。RPAツールの機能向上はめざましく、最近ではユーザーがロボットを開発するのも難しいことではなくなりました。一例を挙げると、弊社の新入社員はたった2日間の教育を受けただけで、ロボットをある程度開発できるようになりました。その程度で身につくスキルなのです。

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