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アクセンチュアの提言から考察 「DXから全社変革に向けたCFOの役割」とは?

ITmedia エンタープライズ / 2024年8月27日 7時0分

 実は、山路氏は以前、同社が定期的に実施しているグローバルCFO調査の記者説明会で「CFOはCDO(最高データ責任者)も担うべきだ」と主張していた。その内容は2021年3月1日掲載の本連載記事をご覧いただくとして、当時の主張は今回の発表内容にも反映されているのか。CFOは企業のDXにおいても重要な役割を果たすのか。今回の会見の質疑応答で聞いてみたところ、同氏は次のように答えた。

 「提言の1つにデータを自動で掌握する仕組みと体制の構築を挙げたが、これこそ日本のCFOが取り組むべき『一丁目一番地』であり、まさしくCDOとしての役割でもあるというのが、われわれの主張だ。また、図1においてデジタルを全社変革プロジェクトの一つのテーマとして表記したが、実際にはデジタルが他のテーマの変革のベースにもなる。その意味では、全社変革プロジェクトはDXプロジェクトでもある」

 これまでの話をまとめると、「CFOはCDOも担って全社変革をリードせよ」といったところか。冒頭で紹介した山路氏の発言と同じ意味だ。ただ、グローバルに追いつくためにはスピーディーに動くことが重要だ。日本のCFOのさらなる奮起を期待したい。

著者紹介:ジャーナリスト 松岡 功

フリージャーナリストとして「ビジネス」「マネジメント」「IT/デジタル」の3分野をテーマに、複数のメディアで多様な見方を提供する記事を執筆している。電波新聞社、日刊工業新聞社などで記者およびITビジネス系月刊誌編集長を歴任後、フリーに。主な著書に『サン・マイクロシステムズの戦略』(日刊工業新聞社、共著)、『新企業集団・NECグループ』(日本実業出版社)、『NTTドコモ リアルタイム・マネジメントへの挑戦』(日刊工業新聞社、共著)など。1957年8月生まれ、大阪府出身。

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