「125cc(原付二種)スポーツバイク」おすすめ3選 ネオクラシックやレジャーバイク、電動モデルまで【2024年6月版】
Fav-Log by ITmedia / 2024年6月10日 18時15分
通勤通学ユーザーを中心に人気を集めている「原付二種クラス」。2024年は注目モデルが続々と登場しています。今回は、その中からおすすめの「原付二種クラス(125cc)のスポーツバイク」を紹介しましょう。
●「125ccスポーツバイク」おすすめ:ヤマハ XSR125 ABS
・価格:50万6000円(税込、以下同)
・エンジン形式:124cc水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
・最高出力・最大トルク:15ps/10000rpm・12Nm/8000rpm
・車重:137kg
・シート高:810mm
最初に紹介するのは、2023年12月に発売されたネオクラシックモデル、ヤマハの「XSR125」です。インドネシアで生産されており、アジアを中心に海外では以前から販売されていましたが、昨今のネオクラブームを受けて、ようやく日本でも正式にラインアップに加わりました。
ベースとなっているのは、「MT-125」というスポーティーなネイキッドモデルです。車体やエンジンなど基本構成はそのままに、外装だけでなくライディングポジションを変更したり、フロントタイヤを1サイズ太くしたりと、コストを抑えつつ絶妙に差別化を図っています。
ハンドリングについては、このクラシカルな雰囲気に似合う大らかなもので、MT-125のクイックに向きを変える旋回性とは明らかに異なります。一方エンジンは、7000~7400rpmを境に吸気側カムを切り替えるVVA(可変バルブ機構)により、125ccながら交通量の多いバイパスでも力不足を感じさせません。
眺めて良し、走って良しのXSR125。ヤマハ車を扱っているお店に聞いたところ、若いライダーだけでなく、ベテランがセカンドバイクとして買っていく例も多いとのことで、幅広い年齢層に支持されている貴重な原付二種モデルと言えるでしょう。
●「125ccスポーツバイク」おすすめ:ホンダ グロム
・価格:39万500円
・エンジン形式:123cc空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
・最高出力・最大トルク:10ps/7250rpm・11Nm/6000rpm
・車重:103kg
・シート高:761mm
続いて紹介するのは、ホンダのレジャーバイク「グロム」です。この3月にモデルチェンジしたばかりで、2013年デビューの初代から数えて4世代目にあたります。
先に紹介したヤマハのXSR125は、前後に17インチホイールを採用。対してグロムは小径の12インチですので、並べると一回り、いや二回りぐらい車体がコンパクトです。
シートが低いので足着き性が良く、車重はXSR125より30kg以上も軽量ですので、取り回しも楽チン。この「気楽に乗れそう」という雰囲気こそがグロム最大の魅力と言えるでしょう。
エンジンの最高出力は10psで、XSR125の15psと比べると低いのですが、低~中回転域は意外にも力強く、ストップ&ゴーの多い市街地ではむしろグロムの方が速いと感じるほどです。その一方で、時速50~60kmで巡航している際のエンジンフィールはどこか牧歌的でもあり、長距離をあまり疲れずに移動することができます。
ハンドリングは、コンパクトな車体でありながら安定性と運動性のバランスが上手く取れています。また、ブレーキについてもコントロールしやすく、ライダーを不安にさせる要素が一切排除されています。ビギナーがバイクの操縦技術を学ぶのにも最適なバイクと言えるでしょう。
通勤通学からツーリングまで幅広く使われているグロム。値上げトレンドの中、モデルチェンジ後も車両価格が40万円を切っているのは見逃せません。
●「125ccスポーツバイク」おすすめ:カワサキ ニンジャe-1
・価格:106万7000円
・エンジン形式:0.98kW交流同期電動機
・最高出力・最大トルク:12ps/2600~4000rpm・40Nm/0~1600rpm
・車重:140kg
・シート高:785mm
最後に紹介するのは、カワサキがこの1月にリリースした電動バイク「ニンジャe-1」です。2023年10月に開催されたジャパンモビリティショーで先行展示されていたので、遅かれ早かれ販売されることは分かっていましたが、こんなに早く国内に導入されるとは予想外でした。日本では125cc以下の原付二種扱いとなるため、ここで紹介します。
車体は「ニンジャ250」や「ニンジャ400」をベースとしているので、先に紹介したヤマハのXSR125よりもやや大柄に感じられます。しかし、車重はXSR125に対してプラス3kgとほとんど変わりません。
燃料タンクの位置に駆動用のバッテリーが2個搭載されており、単体でも搭載したままでも充電可能です。ちなみに、フル充電に要する時間は1個あたり3.7時間、2個を満充電するには7.4時間要することになります。
電動モーターのプログラムは、通常走行用のロードモードと電力消費を抑えたエコモードが選べます。さらに15秒間だけ力強くなる「eブースト」も搭載。モーターはエンジンとは異なり、低い回転域ほど高いトルクを発生するので、ゼロ発進の加速感はまるで150ccクラスのようです。加えて、eブーストボタンを押すと2~3割増しで力強くなり、それでいて圧倒的に静かという矛盾に、最初は脳の理解が追い付かないことでしょう。
なお、忘れてはならないのが「変速不要」という点で、シフトペダルもクラッチレバーもありません。また、取り回しに便利な「ウォークモード」が備えられており、スロットル操作による微速での前進と後退ができます。
車両価格は106万7000円で、原付二種としては非常に高価です。しかし、現在は国からのCEV補助金(12万円)をはじめ、各地方自治体から補助金を受けられるので、かなり安く買うことも可能なのです。
以上、おすすめの125ccスポーツバイクを3機種紹介させていただきました。2023年以上に注目モデルの多い原付二種クラス。気になる方は、まずショップに足を運んでサイズ感などを確認してみてください。
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