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ワークマンの熱中リスクを知らせる「暑熱バンド」を1カ月間使ってみた結果 在宅中「リスク高」を表すLEDが2回点滅

Fav-Log by ITmedia / 2024年7月3日 7時0分

 ワークマンから、熱中リスクを知らせてくれる画期的なアイテム「暑熱バンド」が登場しました。腕に巻くだけで、熱中リスクを検知するとのこと。価格は1900円(税込)です。

 今回この「暑熱バンド」を1カ月ほど着用してみましたので、その感想を紹介します。

●ミツフジから技術提供を受けて開発

 関東や東海では6月下旬に早くも猛暑日が記録されるなど、この夏も厳しい暑さが予想されます。気温の上昇に伴って高まるのが熱中症のリスクで、臓器の温度である深部体温が高い状態のまま続くと、体にさまざまな症状が生じます。

 人の体温は、外環境の影響を受けやすい皮膚温と、体の機能を守るため一定に保たれる深部体温があります。後者を正確に測定するには、例えば肛門から専用の体温計を直腸へ挿入する必要があるなど、誰もが手軽に測れるものではありません。

 この難題を「脈波情報から深部体温上昇の変化量を推定する」という新しいテクノロジーでクリアしたのがミツフジで、ワークマンの暑熱バンドにもこのアルゴリズムが応用されています(※本製品は、体温を測定する機器や医療機器ではありません)。

●連続稼働時間は約12時間

 使い方を説明しましょう。まず、TPU(熱可塑性ポリウレタン)製のリストバンドから本体を取り出します。ベルト部分を両方向へ引っ張るようにすると外しやすいでしょう。

 続いて、同梱されている充電アダプターに本体を差し込み、USBポートに接続して充電します。充電中はLEDが白く点滅し、点灯に変わると充電完了です。満充電に要する時間はおよそ1時間で、連続稼働時間は約12時間を公称。なお、急速充電には非対応です。

 使用中、バッテリー残量が20%を下回ると白いLEDが点灯と消灯を3回、10%を下回ると5回繰り返し、完全に尽きるとバイブレーションが1回作動して電源オフとなります。

 充電が完了したら本体をリストバンドに戻し、センサー部が肌に密着するように手首に装着します。普段から腕時計を着用している方は、干渉を避けるためにも反対側の手首に巻くとよいでしょう。

 3つのLEDインジケーターライトの並びにタッチスイッチがあり、ここに3秒以上触れると電源がオンに。また、電源オンの状態でタッチスイッチに3秒以上触れると、今度は電源オフになります。操作は基本的にこれだけですので、すぐに覚えられるでしょう。

●リスク計測は9分ごとに4分間 黄色でリスク中、赤でリスク高

 電源をオンにすると、しばらく青色のLEDがゆっくりと点滅します。これは測定中であることを表し、LEDの点滅は電源を入れた直後の初回のみとなります。その後は9分ごとに4分間の計測が行われ、リスクが生じたときにはLEDの点滅とバイブレーションで知らせてくれます。

 なお、リスクのレベルはLEDの色で知らせてくれ、「リスク:低」は緑色、「リスク:中」は黄色、「リスク:高」は赤となっています。信号機と同じなので分かりやすいですね。

●緑のLEDは1日1回点滅 水分補給のきっかけに

 暑熱バンドの重量は実測で20gと軽いため、「着けていることを忘れる」という表現が誇張ではありません。事実、筆者は着けていることを忘れ、机の角などに何度かぶつけてしまっています。

 暑熱バンドを初めて装着したのは、とある屋外イベントのスタッフとして参加した日のことです。その日は最高気温が30度を超えるという予報だったため、朝から意識して水分を補給していました。

 イベント終盤の15時ごろ、暑熱バンドのバイブレーションが突然作動しました。LEDの色は「リスク:低」を表す緑色です。「熱中症指数(WBGT)に気を付けて活動してください」というメッセージですので、すぐに危険というわけではありません。それに、体調的にもまだまだ平気という感じでしたが、深部体温は少なからず上昇していたのでしょう。

 ほぼ毎日1カ月ほど暑熱バンドを着用していますが、緑色のLEDは、気温の高低や屋内外を問わず、日に一度は点滅(バイブレーションも作動)しています。自分では大丈夫と思っていても、実はリスクが高まっているのかもしれません。

 これまでに2回、「リスク:高」を表す赤いLEDが点滅したことがあります。いずれも自宅で執筆作業をしているときで、エアコンの温度を下げようか迷っていた、つまり暑さを我慢していたタイミングでした。これを機に水分補給をし、休憩したのは言うまでもありません。

●飲酒や疲労に左右されることも

 暑熱バンドは、脈波情報から深部体温上昇の変化を推定しているので、前日に深酒していたり、過度に疲労が蓄積していたりすると、少なからず影響を受けるとのこと。加えて、子どもと大人とではアルゴリズムが異なるため、本製品の推奨年齢は12歳以上とされています。

 IPX4レベルの防水性を有しているので、家事による水ぬれ程度で壊れることはないでしょう。ただし、本体とリストバンドの間に水分が入り込むと、タッチスイッチが操作を受け付けなくなるので、その場合は本体を外して水分を拭き取ってください。

 熱中リスクを知ることができる暑熱バンド。1900円ですので、転ばぬ先の杖として試してみる価値は大でしょう。

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