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ワークマンの筋肉負担を最大43%軽減する「アシストスーツ」の実力は? 草刈りや荷物の積み下ろしが楽になる!

Fav-Log by ITmedia / 2024年7月6日 18時0分

重いものも楽に持ち上げられるようになった

 日々の持ち上げ動作や前かがみ姿勢などの影響で、腰に不安を抱えている人は多いことでしょう。そこで紹介したいのが、ワークマンから発売された外骨格型アシストスーツ「サポートジャケットBb+Air」です。男女兼用設計で、身長150cmから190cmの方まで対応します。

●サポートジャケットBb+を日常向きにアレンジ

 「サポートジャケットBb+Air(ビービープラスエアー)」は、アシストスーツ事業で実績のあるユーピーアールの製品です。同社は金沢大学と共同研究を実施しており、2016年から人間工学に基づいたアシストスーツを販売しているのです。

 本製品が筋肉の負担を軽減できる理由は主に2つです。一つは、体幹の前傾角度を抑えることで作業時に理想的な姿勢になること。そしてもう一つは、腰と膝をつなぐゴムベルトが持ち上げ動作や前屈姿勢を補助すること。前者はフォームナビ機能、後者はマッスル機能と名付けられており、持ち上げ動作において筋肉の負担を最大43%も軽減するという実験結果が公表されています。

 販売価格は1万4800円(税込)です。ワークマンとしては少々お高めですが、そもそもユーピーアールのサポートジャケットBb+シリーズは3万5000円以上するので、実は非常にお買い得なのです。

 それを達成できたのは、コルセットのような腰ベルトを省略したり、サイズ展開をフリーのみとしたからで、結果的に装着しやすくデイリーユース向きとなりました。ちなみに、商品名の末尾にある「Air」は通気性の良さを表現しており、一日中着用していても快適な設計となっています。

●慣れれば1分足らずで装着可能。洗濯もOK

 それでは装着方法を説明しましょう。まず、左右のショルダーベルトをつないでいる上端のベルト(Bbベルト)の長さを、使用する方の身長に合わせて調整します。Bbベルトには目安となる色違いの縫い糸があり、緑が160cm、黄色が170cm、赤が180cmとなっています。

 Bbベルトの調整が済んだら、デイパックのように背負います。このとき、脇ベルトはできるだけ緩めておき、青いタグのあるショルダーベルトが右側にくるようにしましょう。その後、チェストベルトを接続します。

 続いて、膝ベルトをひざの皿下に巻き付けます。このとき、腰と膝をつなぐマッスルベルトのバックルを外しておくと、テンションが緩くなり装着しやすくなります。

 あとは、バックボーンの下端が尾てい骨の高さになるように、脇ベルトを引いて調整します。これで装着は完了です。最初はショルダーベルトや膝ベルトの左右が分からずに混乱しますが、慣れてしまえば1分足らずで装着できるようになるでしょう。

 なお、バックボーンは簡単に取り外せるようになっており、布(生地)部分は洗濯ネットに入れて洗濯が可能です。通気性が良い製品とはいえ、夏はそれなりに汗をかきますので、洗濯できるというのはうれしい配慮ですね。

●自然と理想的な姿勢に。筋力負担は明らかに軽減!

 さて、実際の使用感です。本製品を正しく装着すると、明らかにマッスルベルトによる張力が感じられます。それは股関節の屈曲とは反対側、つまりしゃがむ方向に抵抗が働きます。とはいえ、この動作には重力もプラスされるので、座るのがつらくなるほどではありません。

 地面に置かれた重いものを持ち上げてみます。このとき、バックボーンが背中の前屈を防いでくれ、自然と理想的な姿勢へ導かれているのが分かります。その後、曲げていた股関節を伸ばすように立ち上がると、確かに軽く持ち上がるではありませんか! 自身の姿勢の良さに加えて、伸びていたマッスルベルトによる補助が確かに感じられます。

 パッケージには「筋肉の負担を最大43%も軽減」とあるので、10kgの荷物が6kgぐらいに感じられると勘違いする人がいるかもしれませんが、そうではありません。とはいえ、腰や背中の筋力負担は未装着時よりも明らかに少なく、体感的には2~3割減といったところです。

 マッスルベルトの左右にはバックルがあり、これをリリースするとマッスル機能が解除されます。これは装着したままでも車を運転できるように追加された機能です。

 しばらく本製品を装着して作業したあと、バックルをリリースしたときに感じるのは、立っているだけでもマッスル機能があった方が楽だということです。前に倒れようとする力をサポートしてくれるからでしょうか。専門家ではないので理由は分かりませんが、これはさまざまな仕事において役立ちそうです。

 荷物を上げ下ろしする倉庫作業をはじめ、介護や医療現場などプロの現場で活躍しているアシストスーツ。筆者は腰痛持ちではないのですが、筋力の負担軽減は確認できたことから、今後はいろいろなシチュエーションで使ってみようと思っています。

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