この夏注目の「スマートフォン」3選 XperiaとXiaomiのモデルは「Snapdragon 8 Gen3」を搭載【2024年8月版】

　スマートフォンメーカー各社からフラグシップやハイエンドモデルが続々とリリースされ、買い替えを検討するユーザーの選択肢も充実してきました。

　ここでは2024年夏モデルとして注目すべき最新スマートフォン3つをピックアップして紹介していきます。

●Xperia 1VI

　ソニーが6月に発売したフラグシップモデル「Xperia 1 VI（マークシックス）」は、カメラ機能の強化に注目です。

　超広角（16mm相当、1200万画素）、広角（24mm相当、4800万画素）、望遠（85-170mm相当、1200万画素）のトリプルカメラを搭載し、望遠カメラは焦点距離85～170mmの光学ズームに対応します。ズーム倍率は最大7.1倍までサポートされました。

　ディスプレイは、前モデルと比較して輝度が約1.5倍に強化され、直射日光下等での視認性が向上しています。スピーカーも大音量時のひずみを低減、低音域を改善するなど、エンタメ用途での使用感も向上しています。

　プロセッサーには、クアルコム（Qualcomm）の「Snapdragon 8 Gen3 Mobile Platform」を搭載。Wi-Fi 7に対応したほか、ゲームエンハンサー機能として「FPS Optimizer」が追加され、フレームレートやタッチ操作の精度が向上したことなどもトピックです。

　価格は販路によって異なりますが、ソニーストアでメモリ12GB/ストレージ256GBモデルを購入する際の18万9200円（税込、以下同）がひとつの目安になるでしょう。

●AQUOS R9

　シャープが7月に発売した「AQUOS R9」シリーズは、従来あった上位の「pro」モデルがなくなり、「R9」のみが展開されています。

　仕様をやや抑えた印象ではあるものの、10万円強という手を伸ばしやすい価格は魅力的です。またデザインが、デザイナー・三宅一成氏が設立した「miyake design」監修によるものに一新されています。

　搭載するカメラは引き続きライカが監修。前モデル並みの1型センサーではなく1/1.55インチのイメージセンサーが採用されています。機能としては、光学式手ブレ補正や被写体追尾機能をサポートしていることがポイントです。

　ディスプレイサイズは約6.5インチで、屋外での視認性も確保できる1500ニトの高輝度表示にも対応。シリーズ史上最大のステレオスピーカーを搭載し、サウンド面が強化されていることも見逃せません。

　プロセッサーには「Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform」を搭載。メモリは12GBを搭載したほか、ストレージから最大8GB分を仮想メモリ化する機能にも対応します。シリーズで初めてベイパーチャンバーによる冷却システムも搭載され、長時間の使用でも性能が維持されやすくなっていることも注目ポイントです。

●Xiaomi 14 Ultra

　「Xiaomi 14 Ultra」は、シャオミ・ジャパンが5月に発売したモデルです。

　本モデルもライカ監修のカメラを搭載しているのが特徴。価格は19万9900円で、今回ピックアップした3機種の中では最も高額です。

　背面カメラは、メイン（23mm相当、約5000万画素、F値1.63～4.0無段階可変絞り）、望遠（75mm相当、約5000万画素、F値1.8）、望遠（120mm相当、約5000万画素、F値2.5）、超広角（12mm相当、画角122度、約5000万画素、F値1.8）という4眼構成。23mm相当のメインカメラは、1インチセンサーを採用し、F値1.63～4.0の可変絞り機構を備えており、光条写真などを含めたこだわりの一枚を撮影できます。

　DCI-P3の広色域をサポートし、3000ニトのピーク輝度を誇る6.73インチの有機ELディスプレイを搭載しており、モニター性能にもこだわりが見えます。

　さらに、周辺機器として専用グリップカバーも展開も用意されており、このグリップカバーを装着することで、シャッターボタンやズームレバーなどを使った快適なカメラ操作ができるようになることも見逃せません。

　プロセッサーには「Snapdragon 8 Gen3 Mobile Platform」を搭載し、メモリは16GB、ストレージは512GBを備えます。ただし、microSDメモリーカードには対応していません。