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今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」3位は『しかのこのこのここしたんたん』2位は『推しの子』1位は…【2024年8月版】

Fav-Log by ITmedia / 2024年8月9日 8時15分

『しかのこのこのここしたんたん』(出典:Amazon)

 新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。夏アニメは『推しの子』の第2期を筆頭に『しかのこのこのここしたんたん』など、ジャンル分け不明の作品まで話題作が多く、8月の視聴ランキングは日によって激しく変動している状況です。

 今回は「Amazonプライム8月の視聴ランキング(日本)」の上位3作品のアニメを紹介しつつ、ランキング結果の分析を行います。気になる作品があれば、ぜひチェックしてみてください。

本記事は、Amazon.co.jpのプライムビデオ視聴ランキング(2024年8月7日21:00現在)に基づいてランキングを集計しています

●Amazonプライム8月の視聴ランキング:3位『しかのこのこのここしたんたん』

 今期最大のダークホースならぬダークディアー作品『しかのこのこのここしたんたん』。元ヤンの女子高生・虎視虎子(こしとらこ)が、登校中にツノの生えた1人の鹿のような人間のような何か・鹿乃子(しかのこ)と出会い、奇妙な学園ライフを送ることになる「ガール・ミーツ・シカ」アニメです。

 ツノの生えた少女に加えて、突然リアルな鹿がカットインしてくる超絶シュールなギャグアニメで、公式によるさまざまな発信により、放送前からすでにヒットしていた作品。

 その発信の1つがTVアニメ放送前にアップされた“OPテーマ「シカ色デイズ」イントロ耐久1時間”という謎の動画。ヒロインが鹿の前で踊っているシュールな内容にネットが反応した結果、一気に再生が回り、8月8日現在、808万回を超える再生数を記録しています。

 X(旧Twitter)上では、『推しの子』公式アカウントの「放送まであと2時間」のポストを引用する形で「【しかのこ】はあと2時間半! あんたのシカの子になってやる」とポストするなど、公式アカウントのやや挑戦的でおふざけに振り切った投稿が話題を呼び、ネットがざわつくことに…。

 オープニングテーマ「シカ色デイズ」も、その癖になるリズムや思わずマネしたくなる可愛いダンスが多くの視聴者を魅了し、YouTubeにアップされたオープニング映像は8月8日時点で約2000万回再生を超える大ヒットを記録。数多くの踊ってみた動画や、アニメの内容に困惑した著名人によるSNSへの投稿が相次いだこともあり、空前の『しかのこ』ブームが到来。その結果、8月現在『しかのこ』は『推しの子』に迫る堂々の3位にランクインしています。

●Amazonプライム8月の視聴ランキング:2位『推しの子 第2期』

 シリーズ累計1800万部越えの、言わずと知れた大ヒット漫画『推しの子』のTVアニメ第2期が2位にランクイン。キラキラした芸能界の表と裏を繊細かつリアルに描いた作品で、赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏による原作漫画の圧倒的な人気はもちろん、TVアニメもそのハイクオリティーな仕上がりにより高い評価を獲得。ファン待望の第2期ということもあって、多くの方に視聴され現在上位にランクインしている模様です。

 推し×転生×業界裏話×学園モノ×復讐劇という魅力的な要素が見事にブレンドされた作品で、主人公を男性(アクア)と女性(ルビー)の2人に分けることで、男女共に自己投影しやすくするなど、緻密な戦略で作られていることもあり、幅広い層から支持されている傑作中の傑作です。

 特にアニメ版で印象的なのは、作画はもちろん、そのハイクオリティーな音楽です。第1期のオープニングテーマであるYOASOBIの「アイドル」は、8月8日時点で総再生回数5.1億回を突破する爆発的なヒットを記録。第2期では中島健人氏&キタニタツヤ氏のユニットGEMNによるオープニングテーマ「ファタール」がすでに1600万回再生を越え、原作の魅力をさらに高める要素として、引き続き音楽が大きな役割を果たしているようです。

 もう1点欠かせないのが、現実との連続性を感じさせるリアルな描写の数々。第1期ではアイドルの裏事情、アイドルとファンの関係性、恋愛リアリティショーの裏側など、息が詰まる程リアルなシーンが描かれていました。

 第2期でもそのリアリティーは健在で、主人公アクアが参加することになった人気マンガ『東京ブレイド』の舞台稽古における、脚本家と原作漫画家の行き違いが驚くほどリアルに表現されています。

 人と人の問題である以上に、仕組みの問題であるというところまで踏み込んで描かれ、アニメ的に強調されて演出された部分がありながらも、あらゆるシーンが説得力を持って視聴者に迫ってきます。誰もが正しいようで誰もが間違っているようでもある、人間や社会の複雑さがあられもなく表現されており、第2期も見逃せない作品となっています。

●Amazonプライム8月の視聴ランキング:1位『転生したらスライムだった件 第3期』

 『しかのこ』や『推しの子』を押さえて1位に輝いたのは、ごく普通のサラリーマン・三上悟が異世界にスライムとして転生し活躍する『転生したらスライムだった件 第3期』。『転スラ』は本編のみならず『転スラ日記』『転ちゅら』などスピンオフ作品も多数展開しており、シリーズ累計発行部数4000万部を超える大人気シリーズで、春アニメから引き続き注目を集めており、夏アニメでもトップに入る人気を獲得している模様です。

 『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』のリバイバル上映や、8月8日発売の新作ゲーム『転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ』など、テレビシリーズの放送と並行して、さまざまなプロジェクトが進行していることもあってか、ファンの熱は冷めやらず『転スラ』の人気は高止まりしている状況となっています。

 本作は主人公が通り魔に襲われ転生したらスライムだったというところから始まる奇想天外な物語ですが、基本的には主人公(異世界では“リムル”)のチート系能力で、異世界を無双していく爽快感が味わえる作品となっています。

 リムルが最初に獲得した能力は、対象を取り込み栄養とする他、対象の解析・コピー・擬態・スキルの獲得・保管などができる「捕食者」と、主人公の脳内に語り掛ける形でガイドや解析を行う「大賢者」の2つ。「捕食者」であらゆるものを取り込んでスキルを獲得しつつ、高性能AIのようにさまざまな情報を教えてくれる「大賢者」のサポートを受け、リムルはとてつもないスピードで強くなっていきます。

 途中いろいろなトラブルはありますが、最後にはリムルの活躍の結果みんなに「ありがとう」と言ってもらえるため、誰かの役に立つ喜びや人助けの貢献感が味わえるのが本作の特徴です。第3期はリムルが「人魔共栄圏」を目指し、新たな理想を掲げて進んでいくことになるのですが……。敵味方関係なく仲間に取り込んでいくリムルの人望がどこまで通用するのか、第3期も目が離せません。

●Amazonプライム8月の視聴ランキング:トップ10

10位:『HUNTER×HUNTER』

9位:『ラーメン赤猫』

8位:『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』

7位:『杖と剣のウィストリア』

6位:『僕のヒーローアカデミア』

5位:『逃げ上手の若君』

4位:『しかのこのこのここしたんたん』

3位:『推しの子 第2期』

2位:『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

1位:『転生したらスライムだった件 第3期』

●Amazonプライム8月の視聴ランキング:シリーズものやジャンプ原作の強さが目立つ一方で、ダークホース的な活躍を見せる作品も…

 7月から夏アニメが始まり、ある程度の人気が定まってくる8月ですが、異世界転生ものから日常系、サスペンス、時代物、ギャグアニメまで、さまざまなジャンルが入り乱れるランキングとなりました。

 ただし上位作品には共通点も見られます。「シリーズもの」と「ジャンプ原作」は先月から引き続き強い傾向にあるようです。1位の『転スラ』は第3期、2位の『推しの子』は第2期、5位の『僕のヒーローアカデミア』は第7期、9位の『HUNTER×HUNTER』は第148話まで配信されており、根強いファン層に支えられているシリーズものが、4作品ランクインしています。

 また2位の『推しの子』、4位の『逃げ上手の若君』、5位の『僕のヒーローアカデミア』、8位の『ラーメン赤猫』、9位の『HUNTER×HUNTER』は、いずれもジャンプ原作のアニメであり、先月より数を増やし5作品がランクイン。ジャンプでヒットしたものが、アニメでもヒットするという流れは引き続き継続されている状況と言えます。

 一方で3位の『しかのこのこのここしたんたん』など、ダークホース的な活躍を見せる作品も登場。動画やSNSで精力的に発信を続け、印象的な踊りと歌、そして踊りをレクチャーする投稿を繰り返したことで、一種のムーブメントが起こり、放送開始前の時点ですでに大ヒットしているという、ややイレギュラーな当たり方をした作品。オープニングの3Dデータを公開するなど、視聴者を巻き込む戦略に長けた、一見ふざけているようで、マーケティング的に考え抜かれた作品でもあります。

 異世界転生及びファンタジー作品は1位の『転スラ』と6位の『杖と剣のウィストリア』のみと、やや少なめの結果。『杖と剣のウィストリア』は、劣等生が独自のスキルで世間をあっと言わせるという『俺だけレベルアップな件』などWEBTOONをはじめ、昨今の異世界転生ものに見られる特徴を有しており、売れ線の作品が順当に評価を上げている印象です。

 その他7位の『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』は、ラブコメ作品として唯一ランクインしているという点で印象的です。ラブコメ作品が上位に入るのは、冬アニメの『僕の心のヤバイやつ』以来となり、今後人気がどれ程、広がるか注目していきたいところです。

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