Appleの最新スマートウォッチ「Apple Watch Series 10」 買い替え時に注目したい3つのポイント
Fav-Log by ITmedia / 2024年9月11日 17時55分
Appleは9月10日未明に行われたApple Eventにて、Apple Watchシリーズ新モデルの「Apple Watch Series 10」と、既存モデル「Apple Watch Ultra 2」の新色「サテンブラック」を発表しました。
ここでは新モデル「Apple Watch Series 10」について注目したい3つのポイントを解説していきます。
●ディスプレイは大きくボディは薄くなった
Apple Watch Series 10(以下、Series 10)は、ケースの形状がわずかに薄くなり、ディスプレイ表示領域がやや広くなりました。前モデルApple Watch Series 9(以下、Series 9)とサイズを比べてみると変化は以下の通り。
Series 9(45mmモデル)とSeries 10(46mmモデル)のサイズ
・Series 9(45mmモデル):45(縦)×38(横)×10.7(厚さ)mm
・Series 10(46mmモデル):46(縦)×39(横)×9.7(厚さ)mm
Series 9(41mmモデル)とSeries 10(42mmモデル)のサイズ
・Series 9(41mmモデル):41(縦)×35(横)×10.7(厚さ)mm
・Series 10(42mmモデル):42(縦)×36(横)×9.7(厚さ)mm
ケースサイズの表記とともに、縦横のサイズが1mmずつ大きくなり、厚さは1mm減っています。またAppleによるとスクリーン領域はSeries 4、5、6、SEと比べて最大30%広くなっているとのことです。
また細かい部分にはなりますが、デザイン変更に伴って裏ぶたで使われていたセラミックの表記が無くなっていることも目に留まります。
ケースのデザインに関しては「アルミニウムケース」のほか、鏡面仕上げの「チタニウムケース」が選択できることがトピック。一方これまでラインアップにあった「ステンレススチール」のケースは無くなっています。
●常時表示でもアニメーションが楽しめる
Series 10では、サイズ以外にもディスプレイが改良されています。
広視野角の新しいOLEDディスプレイが搭載されており、最大輝度はSeries 9の最大2000ニトから変わっていないものの、斜めから見たときの明るさが最大40%向上したとのことです。
またディスプレイの電力効率が改善され、常時表示のリフレッシュレートも従来の1Hz(1分に1回の書き換え)から60Hz(1秒に1回の書き換え)まで上がり、常時表示のままで文字盤デザインのアニメーションを楽しめるようになっています。
●睡眠時無呼吸の通知とシュノーケリングに対応
ヘルスケア関連機能としては、睡眠時無呼吸症候群のチェックに使えるようになったことがポイント。“睡眠時無呼吸と診断されたことがない18歳以上の人による使用を目的とし、中等度から重度の睡眠時無呼吸を示唆する兆候を検出”するものとのことです。
ただし「Apple Watchのモデルを比較する」ページの表記を確認すると、「睡眠時無呼吸の通知」に対応するモデルにSeries 9/Ultra 2も含まれているので、最新モデルでのみ使える機能というわけではありません。
またセンサー関連では、Series 10でこれまでのモデルにはなかった「水温センサー」と「深度計と水深アプリ」が追加されていることが見逃せません。水中でのトラッキングはApple Watch Ultraシリーズの得意とする部分でしたが、スタンダードモデルにもダウンスペックしつつ機能が反映された形です。
Series 10が対応する深度の表記は「水深6メートルまで対応」となっており、Apple Watch Ultra 2の「水深40メートルまでのダイビングに対応」と比べて差があります。
またSeries 10では「Oceanic+」アプリを使うことで、シュノーケリングに対応可能とされています。シュノーケルを装着して素潜りをする機会があるという人は、深度計は注目の機能となるでしょう。また水中のアクティビティではなくても、サーフィンやカヌーなどのウォータースポーツをする人は、手元で水温がわかることがユーザーメリットとなりそうです。
●価格などまとめ
公式ストアApple Storeでの価格は、GPSモデルで5万9800円~(税込、以下同)。GPS+Cellularモデルで7万5800円~です。1~2世代前モデルからの買い替えでは、性能面でのメリットをあまり感じないかもしれませんが、Series 4~6くらいから同じApple Watchを使い続けているというユーザーにとっては、ケースデザインも新しくなった今年は、良い買い替え時になるかもしれません。
この記事で紹介した以外にも、内蔵スピーカーでオーディオを再生できるようになったことや通話時の「声を分離」機能に対応したことなど、注目しておきたいポイントまだはまだあります。そのほかの機能についても気になる人は公式サイトなどでチェックしつつ検討することをおすすめします。
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