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冷蔵庫に「カーテン」はつけない方が良い?! 知っておいて損はない「冷蔵庫の効果的な節電方法」7選

Fav-Log by ITmedia / 2024年9月18日 6時50分

冷蔵庫の節電方法7選

 2024年も、猛暑でクーラーをつけっぱなしにしている人は多いのではないでしょうか。電気代は気になりますが、節電のために体調を崩しては元も子もありません。他の電化製品でできる節電にも目を向けてみましょう。意外と電気代を気にしていないのが冷蔵庫ではないでしょうか。キッチンに大きく鎮座する冷蔵庫はそれなりに電気代がかかります。

 そこでこの記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)の筆者が、省エネになる冷蔵庫の使い方を紹介します。24時間365日使い続ける冷蔵庫だからこそ、省エネ方法を知っておけば、長い目でみてお得になりますよ。

●省エネになる冷蔵庫の使い方って?

 経済産業省資源エネルギー庁の調べによると、家庭における電気の使用量が多い家電は、夏季は1位エアコン(38.3%)、2位照明(14.9%)、3位冷蔵庫(12.0%)となっており、冬季は1位エアコン(17.0%)、2位冷蔵庫(14.9%)、3位給湯(12.6%)となっています(出典:経済産業省資源エネルギー庁)。

 冷蔵庫は省エネ化が進んで、ひと昔前と比べると消費電力がだいぶ抑えられていますが、それでも家庭内で多くの電気を消費する家電であることが分かります。

 それはつまり、省エネを意識すれば、電気代の節約効果が高いということです。さっそく7つの省エネになる冷蔵庫の使い方をみていきましょう。

●冷蔵庫の「効果的な節電方法」1:冷蔵庫の周囲に放熱スペースを取る

 冷蔵庫を壁ぎりぎりに配置したり、上に物を置いたりしていませんか? 冷蔵庫を設置する際は、周囲に十分なスペースが必要です。スペースがないと、放熱がしにくくなるため、冷蔵庫内の冷えが鈍くなったり、消費電力が増えたりします。冷蔵庫の上にはなるべく物を置かないようにしましょう。

 パナソニックの公式ページによると、2ドアの冷蔵庫は、上部30cm以上、左右2cm以上、背面7cm以上のスペースが必要です(出典:パナソニック)。

 3ドア以上の冷蔵庫は、上部5cm以上、左右5mm以上のスペースが必要です。背面は基本的には放熱スペースは必要ありません。壁側に設置する場合は、ドアの開きを阻害しないために壁から15cm以上離す必要があります。湿気が多く壁の結露が気になるときなどは、壁から30cm以上離した方がよいでしょう。

 経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、冷蔵庫の上と両側が壁に接している場合と片側だけが壁に接している場合を比較すると、片側だけが接している場合の方が年間で45.08kWhの省エネとなり、約1400円電気代が安くなります(出典:経済産業省資源エネルギー庁)。

●冷蔵庫の「効果的な節電方法」2:熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れる

 料理を作っているとついやってしまうのが、作ったものが冷めないうちに冷蔵庫に入れてしまうことではないでしょうか。熱をもったまま冷蔵庫に入れると、庫内温度が上昇し、余分な冷却運転が必要となり電力を消費します。さらに周りの食品にも悪影響を及ぼすので、熱いものは十分に冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。

●冷蔵庫の「効果的な節電方法」3:冷蔵庫に食材を詰め過ぎない。ただし冷凍庫は隙間なく詰めると効果的

 冷蔵庫に食材を詰め過ぎると、吹き出し口から出る冷気の循環が妨げられ、庫内温度が上昇することがあります。庫内温度が上昇すると余分な冷却運転が必要となります。夏場以外は、ジャガイモやタマネギなど、冷暗所で保管できるものは冷蔵庫から出しておくとよいでしょう。

 一方、冷凍庫はすでに凍っているものなので、隙間なく詰めることで、凍った食品同士が保冷剤の役目を果たし、省エネ効果が高まります。その際、立てて収納すると、食材が一目で確認できるので、取り出すときに余計な時間を取られず、冷気が逃げるのを防ぐことができます。

●冷蔵庫の「効果的な節電方法」4:ドアの開閉は最小限にする

 ドアの開け閉めの回数が多かったり、開けている時間が長かったりすると、庫内の温度が上昇し、冷却運転が活発となって消費電力が増えます。食材はなるべく素早く取り出すようにしましょう。

 そのためにも、食材を詰め込み過ぎないようにし、普段から庫内を整理整頓しておくと、開けっ放しで食材を探すことがなくなり、無駄な電力を使わずに済みます。

●冷蔵庫の「効果的な節電方法」5:室温に合わせて庫内の温度を調整する

 冬場は室温が低くなるため、庫内の温度を「強」から「中」や「弱」に変更することで、消費電力を抑えることが可能です。前出の資源エネルギー庁のサイトによると、設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22度)、年間で61.72kWhの省エネとなり、約1910円の電気代が節約できます。

 ただし、冷暖房によって年間を通してそれほど室温が変わらない場合は、冬場だからといって設定温度を上げると食材を傷めることにつながるので、室温に合わせた調整をしましょう。

●冷蔵庫の「効果的な節電方法」6:保冷カーテンはつけない方がよい

 電気代を節約するために、冷蔵庫に保冷カーテンをつけているご家庭もあるのではないでしょうか。保冷カーテンは簡単に取りつけられて、冷気を逃がさないようにできる省エネグッズです。節電につながるならつけた方が良いように思いますが、パナソニックの公式ページでは、つけないことを推奨しています。

 理由は、冷気漏れを防ぐカーテンをつけると、カーテンの内側だけで冷気が循環し、ドアポケット部分に上手く冷気が行き渡らないため、食品に影響が出たり、部分的に結露が発生したりすることがあるからです。

 ドアポケット部分には、牛乳など傷みやすい食品を置くケースが多いと思います。節電のために食材を無駄にすることがあれば、家計の節約にはならないので注意しましょう。

●冷蔵庫の「効果的な節電方法」7:冷蔵庫を買い替える

 冷蔵庫は新しいものほど省エネ性能が高くなっています。経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2023年版」によると、容量が401~450L(2~4人家族向け)の冷蔵庫の場合、2016年製は年間消費電力が353kWh/年であるのに対し、2022年製は287kWh/年となっています。1kWhあたりの電気代の単価を30円とすると、年間1980円の差となります(出典:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ家庭用2023年版」)。このデータは6年なので、10年以上買い替えていなければ、さらに大きな差となるでしょう。

 買い替えの際は、省エネ性能がわかる「統一省エネラベル」を確認しましょう。「統一省エネラベル」とは、家電などの省エネ性能を分かりやすく星の数などに表してラベル表示したものです。

・A 多段階評価点

 市場における製品の省エネ性能を評価し、5.0~1.0の41段階で表示

・B 省エネ性マーク

 省エネ基準の達成状況を示すマーク。達成率が100%以上は緑、100%未満はオレンジ

・C 省エネ基準達成率(%)

・D 年間消費電力量(kWh/年)

・E 年間の目安電気料金(円)

 冷蔵庫の平均的な使用実態を基準に算出した年間消費電力量(kWh/年)に27(円/kWh)を乗じた料金。なお、実際の電気料金は各家庭の使用実態や電力会社等によって異なります

 冷蔵庫は休みなく稼働し続ける家電であるため、小さな積み重ねによる節電が、長い目でみると大きな効果となります。今回7つの節電方法を紹介しましたが、ちょっとした心構えですぐにできるものもあるので、ぜひこの機会に実践してみてください。

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