【買って良かった】Amazonで6000円で買える「高機能中綿ウェア」が軽くて蒸れなくて暖かくて最高だった 帝人の「Octa cpcp」を使用

　さまざまな高機能中綿ウェアを買い漁っている筆者が今回見つけたのは、帝人の高機能中綿「Octa cpcp」を使用したシャツジャケットでした。

　Amazonでも手軽に購入できる「SETOUT デュラブルウォームシャツ」のデザインから着心地、防寒性能までレビューしていきます。

●Octa cpcpとは？

　「Octa」は、繊維原料を開発・販売する日本メーカー「帝人フロンティア」が作った高機能繊維です。

　ポリエステルを素材にして、穴の空いた中空糸に8本の突起を放射線状に配列。断面がタコの足のような形をしていることからオクタの名前が付いています。

　この特殊な断面形状から、同じ直径の円形断面のポリエステル繊維と比べて約2分の1の軽量性、中空部と8本の突起部が含むデッドエアーによる優れた保温性、表面積が多いことによる速乾性と3つの大きなメリットを備えているのが特徴です。

　そのOctaを使用した裏地一体の高機能中綿が今回紹介するウェアに採用されている「Octa cpcp」です。片面は目が荒く通気性の高いメッシュ地、片面は起毛繊維となっており、優れた通気性に加えて中綿のように吹き出しや偏りが無いメリットも持ち合わせています。

●今回購入したアイテムはこちら！：SETOUT デュラブルウォームシャツ

　アウトドア・スポーツ用品を販売する「ヒマラヤ」のプライベートブランド「SETOUT（セトアウト）」のOcta cpcpを使用したアイテムです。

　SETOUTは、シンプルで洗練されたデザインと優れた機能性、コスパを備えた商品展開が特徴で、今回紹介するアイテムも高機能中綿Octa cpcpに加えて通常のナイロンの7倍の強度を持つ「コーデュラ」を使用しながら約6000円（税込、以下同）で買えてしまうコスパが魅力です。

●デザインやディテールをチェック

　着回しのしやすいシャツ型のデザインを採用しています。トップスとしてそのまま着ることもできるし、Tシャツやパーカーの上に着るアウターとしても使用できます。

　ボタンは、ドットボタンを採用しているので素早くつけ外しが可能です。胸元のボタン横にはジップポケットがあり、スマホなどを入れておけます。

　裏面はメッシュ生地になっており、肌離れの良さと蒸れない着心地に貢献しています。

　ポケット内は、Octa cpcpの起毛面と思われる起毛素材で、ハンドウォーマーとしても使用できます。

●実際の着心地や防寒性は？

　袖を通してまず感じるのは、圧倒的な軽さです。しっかりと中綿の入ったウェアとは思えないほど軽い着心地が印象的です。

　柔らかい表地や肌離れの良いメッシュ裏地のおかげもあり、普通の綿でできたオックスフォードシャツよりも着ている感は薄いかもしれません。

　また蒸れなさという点でも、普通のシャツと同等以上に感じました。ゴアテックスのアウターと比べても、蒸れずに快適に着られる性能は上だと思います。表地にはっ水加工など施されていない点がプラスに働いているのかもしれません。

　防寒性能も軽さと蒸れなさからは想像できないほどに高く、日中であれば厚くないインナーとの組み合わせでも5度くらいまでは普通に1枚でも大丈夫そうです。

　ボタン式で気密性の高くないモデルで、これだけの防寒性能があるので、デュラブルウォームシリーズにあるプルオーバーや、ジッパータイプのフーディ―ジャケットなどはさらに高い保温性を期待できそうです。

●まとめ

　とにかく軽くて蒸れない快適な着心地が魅力的なアイテムです。もちろん防寒性能もバッチリなので、都内で電車の乗り降りや、屋内と屋外の行き来が多いという人に非常におすすめです。

　しっかりとしたダウンだと、屋外から暖房の効いた電車内や屋内に入った時に蒸れて熱くなってしまうような場面でも、ドライで快適な着心地をキープしてくれます。蒸れなさはもちろん、軽さという点でも邪魔にならないので、電車内でもいちいちアウターを脱ぐ必要がありません。

　ダウンやボアフリースなどの防寒性能には満足しているけど、電車内や屋内に入った後は着ていると暑いし、脱いでも荷物になるという悩みを持っている人は試してみる価値があると思います。

　シリーズ内には、トップス代わりに着られるプルオーバーや、インナーダウンとしても使えるカーディガンなどもあるので、ニーズやコーディネートに合わせて選ぶと幸せになれそうです。

　ただし、フーディジャケット以外ははっ水性が一切なく、雨がどんどん染みていくので、雨天時はシェルなどと合わせた方がいい点は要注意です。