「ペアウォッチ」の選び方とおすすめモデル3選 セイコーのソーラーモデルなど手頃で実用性が高いものをピックアップ【2025年1月版】

左：セイコー STPX095、右：セイコー SBPX145

　家族や大切な人と服装や持ち物をそろえるのは、その人とのつながりの証。パートナーと腕時計をそろえて、一緒に楽しむのも良いでしょう。

　そこで今回は「ペアウォッチ」に焦点を当てて、その選び方について解説。おすすめのモデルと、その特徴について紹介します。

●普段の生活に取り入れやすいモデルを選ぶ

　良いペアウォッチ選びのポイントは、まず日常生活に取り入れやすいスタイルの製品を選ぶことです。平日と休日のどちらに使うのか、その際の服装などを考慮し、普段の生活に取り入れやすいモデルを選ぶと良いでしょう。

　普段使いにふさわしい機能性と価格帯のモデルであれば、さらに良いでしょう。憧れのブランドや製品を選ぶのも悪くはないのですが、「高価すぎて日常使いがしづらい」という状態にならないように注意しましょう。着用時のファッションとの相性が良く、機能的なモデルを選ぶことで、自然と着用頻度が上がります。そうすれば大切な人とのつながりを、より感じられるようになるでしょう。

　以下では比較的入手がしやすい価格帯の製品から、オンオフ兼用で着用できるおすすめモデルをセレクト。各製品の特徴を紹介します。

●セイコーらしいデザインと、実用性の高さを兼ね備えたソーラーモデル　セイコー セイコーセレクション SBPX145 ＆ STPX095

　仕事にも使え、休日の着こなしも格上げしてくれるモデルを探している人には、セイコーのスタンダードコレクションのペア対応モデルをおすすめします。

　「SBPX145」（主に男性向け）と「STPX095」（主に女性向け）は、セイコーらしい外観が特徴のソーラーモデルです。シンプルなバーインデックス（棒状の時指標）に、菱形を変形させた「ドルフィン型」と呼ばれる形状の時分針。これらと固定式のベゼル（文字板部外周の枠状部品）との組み合わせは、セイコーが高級機種などで長年用いてきた“伝統のデザイン”です。両機ともに文字板は深いネイビー色で、ビジネススーツとの相性も良好です。

　駆動部には、実用的なソーラー方式のクオーツムーブメントを搭載。日常的に使用すれば、使用に伴う定期的な電池交換は不要です。風防（文字板前面のガラス体）には耐傷性の高いサファイアガラスを採用し、防水性は強化防水（10気圧）に対応。常用機にふさわしい機能性の高さも自慢です。

　セイコー機としては入手のしやすい価格も魅力。セイコーらしいスタイルを、おそろいで日常的に楽しめるモデルとなっています。ケースサイズは38.7mm（SBPX145）と33.5mm（STPX095）、ケースとブレスレットはステンレス製です。ショッピングサイトでの実売価格はそれぞれ2万円台後半からとなっています。

●品格ある外観に加え、「エコ・ドライブ」にも対応したドレスモデル　シチズン シチズンコレクション FRA59-2431 ＆ FRA36-2431

　ビジネススタイル向けの製品を探している人には、シチズンが誇る光発電「エコ・ドライブ」方式のムーブメントを搭載したモデルを紹介します。

　「FRA59-2431」（主に男性向け）と「FRA36-2431」（主に女性向け）は、シチズンのベーシックコレクションのドレスモデルです。長方形形状のケースに、一部にローマ数字が配されたインデックス、「バトン型」と呼ばれる針形状の組み合わせ。全体的にクラシカルで、品格が感じられるスタイルです。

　ケース幅は約26mm（FRA59-2431）と約18mm（FRA36-2431）となっており、サイズ感はやや控えめ。着用時に主張が強すぎず、腕元への収まりも良好です。冠婚葬祭も含め、スーツスタイル全般に対応することが可能です。

　機構部には、エコ・ドライブに対応したクオーツ式のムーブメントを搭載。室内のわずかな光で充電が可能で、定期的な電池交換は不要です。それぞれが実売価格で1万円台という入手のしやすさもポイントです。

　大人らしい品格と機能性、入手性の高さを兼ね備えたモデルです。ケースとブレスレットの素材はステンレスです。

●ダイバーズらしい外観が魅力の機械式モデル　セイコー 5スポーツ SBSA005 ＆ SBSA225

　ペア対応のスポーツウォッチを探している人には、セイコーダイバーの名機のスタイルを受け継いだ、新世代のスポーツモデルを紹介します。

　「SBSA005」（主に男性向け）と「SBSA225」（男女兼用）は、“こだわり”が光るスポーツウォッチブランド「5スポーツ」のスタンダードモデルです。

　4字位置に配されたりゅうずと、独特な形状をしたりゅうずガード。分針は矢印形状とされ、インデックスには三角・楕円・丸の3形状が、バランス良く配されています。これらはセイコーが過去の名作で長年に渡り用いてきた、アイコニックな意匠です。ややレトロな雰囲気も感じられ、スタイリッシュに付けこなせるデザインとなっています。

　機構部には、デイデイト表示（曜日付きのカレンダー）を備えた自動巻きムーブメントを搭載。背面部はシースルーバックで、機構部の動作を楽しめる仕様です。防水性は強化防水（10気圧）に対応。機械式時計の楽しさと、日常使用に最適な機能性とを兼ね備えた仕様です。

　ビジネスシーンでは格好良く、休日にはおしゃれに付けこなしたいモデルです。ケース径は42.5mm（SBSA005）と38mm（SBSA225）、ケースとブレスレットはステンレス製です。実売価格はそれぞれ3万円台からとなっています。